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日銀の植田総裁、今月利上げ判断 米関税「不確実性低下」と指摘

2025/12/01 11:40

 名古屋市で開かれた地元経済団体との懇談会であいさつする日銀の植田総裁=1日午前

 日銀の植田和男総裁は1日、名古屋市での地元経済団体との懇談会で、18、19日に開く次回の金融政策決定会合で「利上げの是非について、適切に判断したい」と述べた。米国経済や関税政策を巡る不確実性は低下していると指摘し「経済、物価の中心的な見通しが実現していく確度は、少しずつ高まってきている」と語った。

 植田総裁の発言後、長期金利の指標である新発10年債の利回りが一時1・850%に上昇した。日本相互証券によると、2008年6月以来、約17年半ぶりの高水準。

 植田総裁は、経済や物価が想定通り推移すれば「引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整する」とこれまでの方針も強調した。

 適切な時期での利上げは、市場の安定のためだとした上で「物価安定目標をスムーズに実現するとともに、わが国経済を息の長い成長軌道に乗せるために必要だ」と語った。「政府と日銀の取り組みを最終的に成功させることにつながる」とも述べた。

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