福井県議会は4日の本会議で、杉本達治知事(63)の辞職に全会一致で同意した。同日で辞職する。複数の職員にセクハラに当たるメッセージを送ったことなどを認め、3日に宮本俊県議会議長宛てに辞職願を出していた。県議会は「事案を極めて重大に受け止め、あらゆるハラスメント行為を強く非難する」などとする再発防止決議も全会一致で採択した。
知事選は来年1月8日告示、同25日投開票が有力とみられている。
辞職が決まった杉本氏は記者会見し、セクハラ問題に関し「(被害者に)謝罪しなければいけないと強く感じている」と述べ、県が指名した弁護士による調査結果を踏まえ対応する考えを示した。報告書が来年1月以降に公表される見通し。知事選への立候補は「今は考えていない」と重ねて否定した。
また北陸新幹線の敦賀(福井県)―新大阪延伸に関し、福井県小浜市や京都市を経由する「小浜ルート」の実現を目指してきており「小浜ルートの認可や着工など、さまざまな課題がある。新しい体制でさらに前に進めてほしい」と述べた。
