環境省は5日、4~11月のクマによる人的被害が速報値で230人に上ったと発表した。記録が残る2006年度以降、年間で過去最多だった23年度の219人を更新した。4~10月の全国のクマの出没件数、捕獲数も速報値を公表し、いずれも記録が残る限り過去最多だった。
4~11月に被害者数が最も多かったのは秋田の66人。岩手37人、福島24人、新潟17人と続いた。11月の被害者数も秋田が10人と最多だった。11月の被害者は犠牲者1人を含む33人だった。
4月以降の全国の犠牲者数は、11月20日現在で過去最多の13人。
4~10月のクマの出没件数は、公表していない北海道、生息していないとされる九州、沖縄を除き計3万6814件だった。09年度以降、年間で最も多かった23年度の2万4348件を大きく上回った。
捕獲数(北海道を含む)は06年度以降、年間で最多だった23年度の9276頭を超える計9867頭。最も多かったのは秋田1973頭で、青森1154頭、福島1153頭と続いた。
