政府が、インテリジェンス(情報活動)機能の強化に向けて創設を目指す「国家情報局」について、早ければ来年7月にも設置する方向で検討していることが分かった。来年1月召集の通常国会に関連法案を提出し、成立を図る方針だ。複数の政府、与党関係者が5日明らかにした。
政府、与党は情報を一元的に集約する機能が不十分だとして、機能強化を急ぐ考えだ。ただ政府の情報活動が活発化すれば、市民への監視強化につながる恐れがある。言論や表現の自由に影響する懸念も指摘され、関連法案審議の焦点となりそうだ。
国家情報局は既存の内閣情報調査室を格上げし、警察庁や公安調査庁、外務、防衛両省などが持つ情報を集約する役割を担う。
