7月26日にセーヌ川にて開会式が行われ、いよいよ開幕されるパリ五輪。国を代表して戦う五輪選手は、常にその一挙手一投足が注目される。パフォーマンスはもちろん、メイクやファッションといった“見た目”にまで話題が集まり、時には厳しい批判にさらされることも…。今回オリコン・モニターリサーチでは、10~60代の男女1000名を対象に、パリ五輪に関する意識調査を実施。代表選手の“自己表現”についてどう考えているのか。
【写真】一時は批判も? 高梨沙羅の現在が激変! 長まつげ&大人コーデに大反響
■かつては”見た目”で批判されることも多かった五輪選手だが…
2010年バンクーバー冬季五輪の際、スノーボード・ハーフパイプ日本代表の國母和宏選手は、腰パン、シャツの裾出しなどユニフォームを着崩し、ドレッドヘア、鼻ピアスといった出立ちで成田空港に現れ、各方面からバッシングを受けた。またスキージャンプの高梨沙羅選手は、20代になってメイクした姿で試合に出場するようになると、「チャラチャラしている」「調子に乗っている」「メイクしている暇があったら練習しろ」などメイクやファッションに関する批判を何度も浴びた。それに対し、高梨選手自身も「メイクや髪型の自己表現は自由であるべき」と発言したことも。
前回の東京大会でも、各国の五輪選手がさまざまな“自己表現”を行い、大きな話題となったのは記憶に新しい。テニス女子シングルスの大坂なおみ選手は赤と白の“日の丸カラー”のドレッドヘアで、3×3バスケットボール女子の馬瓜ステファニー選手は赤、青、黒、黄、緑の五輪カラーで出場。陸上女子1500mカナダ代表のガブリエラ・ドビュースタフォードはヘアをレインボーカラーに染め上げ、「ヘアは自己表現の素晴らしい手段」と発言した。
さらに今回のパリ大会では若者に人気の競技「ブレイキン」が新たに追加され、ますます選手たちの“自己表現”が顕著になりそうな雰囲気。そのような状況の中、国民が考える理想の「五輪選手像」とはどういうものか? アンケート調査で探ってみた。
■多様性の時代、プレーにプラスになるなら「自由でいい」
アンケートの中で「プレーに支障がなければ、選手のメイクや髪型、タトゥーなどの自己表現は自由だと思うか?」との質問に対し、「はい」と答えた人は68.7%に。「どちらともいえない」が23.8%で、「いいえ」と答えた人はわずか7.5%にとどまった。まさに多様性の時代とも言うべきか、「自己表現は自由」と考える人が圧倒的に多い結果となったのだ。
「はい」と答えた人のコメントを紹介していこう。
・プレーに影響がないのであれば問題ないから。スポーツに関心のない若い人が増えているので、そうした人たちにアピールできるメリットもある。(埼玉県/20代・男性)
・外見の自己表現によって気分が上がることがあるのは選手も一般人も変わらないと思う。海外選手は以前からそれぞれの個性を出していて、問題も起こってない。身なりを過剰に制限する合理的な理由はなく、支障のない範囲で楽しむのが良いと思う。(神奈川県/20代・女性)
・変な格好をしても実力のある人は勝ち上がるし、そうでない人はボロが出るので、好きなようにさせてもいいんじゃないでしょうか。日本代表だからって、自分を変える必要はないと思う。(東京都/50代・男性)
・本人の気合が入るのならいいのでないかと思う。陸上の女子選手で髪型や目立つファッションで一位を取った人を見てとてもかっこよかった。それなりというより、より以上の練習と、その上余分な気遣いの上で金メダルとるなんて最高! ダサいイメージより競技人口が増えると思う。(徳島県/60代・女性)
このように、世代を問わず「自由」という意見が多数を占めている。ただし、「はい」と答えた人の中でも、「プレーに支障がなければ」「実力(結果)が伴っていること」を前提としている人が多いという事実も見逃せない。
・個人競技であるなら問題ないとは思います。ただタトゥーや髪型によっては他の選手に対する威嚇や、視線を奪われるなどの自分以外に影響を与えかねない要素は絶対的に排除できないので規定はあるべきだと思います。競い合う場=競う相手がいてこそだ、というのは忘れないでほしいですね(埼玉県/30代・男性)
・特にタトゥーに関しては外国と日本でとらえられ方が違う。文化は国によって色々ある。だから日本の選手はある程度日本の価値観を大事にするべきだとは思う。ある意味国を代表する存在なので、そこはグローバルとは少し違う(大阪府/50代・女性)
・本来自由であるべきだが、日本人としてみればあまり奇抜な髪形やタトゥーなどは受け入れられない年代の人もいるのも事実。多くの人に応援してもらって受け入れてもらうためにはある程度の線引きは必要だと思う(新潟県/50代・女性)
東京大会では、セーリング男子RSX級オランダ代表のキラン・バドルー選手が「アバター」をオマージュしたブルーの矢印型ヘアで競技に参加し、見事金メダルを獲得。また女子砲丸投げアメリカ代表のレーベン・ソーンダーズ選手は、短髪の髪を緑と紫で染め上げ、銀メダルを獲得している。「“自己表現”も大いに結構。ただし、彼らのようにしっかりと結果も出してほしい」というのが選手を応援する日本国民の偽らざる本音だろう。
【調査概要】
調査時期:2024年7月1日(月)~7月8日(月)
調査対象:計1000名(自社アンケートパネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代~60代の男女)
調査方法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ
【パリ五輪】メイク、髪型、タトゥー…国を背負う五輪代表選手の“自己表現”はどこまでが“アリ”?【意識調査】
2024/07/29 10:43
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