11歳・市川新之助、大阪で「護摩行」炎を前に集中　父・市川團十郎と襲名披露興行の大千穐楽へ

　歌舞伎俳優の市川團十郎（46）と息子の市川新之助（11）が5日、大阪・寝屋川市の成田山不動尊（成田山大阪別院明王院）を訪れ、「十三代目市川團十郎白猿」と「八代目市川新之助」の襲名を奉告した。

【写真】11歳・市川新之助が護摩行　父・團十郎と凛々しく並ぶ

　2022年11月に東京・歌舞伎座で幕を開けた『十三代目市川團十郎白猿襲名披露 八代目市川新之助初舞台』を、大阪松竹座の『十月大歌舞伎』（10月10日～26日）で締めくくる。

　この日は、快晴に恵まれた大阪成田山に約300人の観衆が集まり、吉祥閣大玄関から境内約200メートルを、團十郎と新之助がお練りで本堂まで進んだ。導師らに先導される團十郎と新之助に、沿道からは「成田屋！」と次々と大向うが飛び交った。

　本堂では、厳かな雰囲気のなか、團十郎と新之助が並んで大護摩の御祈祷を受け、2年に及んだ襲名披露興行の大千秋楽へ向け、静かに気持ちを高めた。

　演目は、昼の部で二世市川團十郎が大阪で初演した『雷神不動北山櫻』、夜の部は襲名披露『口上』、そして『連獅子』を上演する。