映画『宝島』(9月19日公開)の全国キャラバンが本格始動した。6月7日・8日に沖縄で開催されたプレミアに続き、キャラバン第2弾の舞台は、ヤマコ役で出演する広瀬すずの出身地である静岡。主演の妻夫木聡と大友啓史監督が現地を訪問した。
【動画】映画『宝島』特報映像
14日には新静岡駅直結の商業施設「新静岡セノバ」広場にて、映画『宝島』公開記念スペシャルトークショー(上映なし)を開催。15日には「MOVIX清水」で舞台あいさつおよびティーチインが行われた。さらに、妻夫木は合わせて約370人の観客一人ひとりに“宣伝アンバサダー”の名刺を手渡し、熱い交流を繰り広げた。
本作は、真藤順丈氏の直木賞受賞作を原作に、大友啓史監督が二度の撮影延期を乗り越えて完成させたこん身の一作。舞台は、戦後アメリカ統治下にあった沖縄。ある夜、若者たちの間で“英雄”と称えられていた一人の男が姿を消す――。彼はなぜ姿を消したのか?どこにいるのか?幼なじみ3人が、時代に翻ろうされながらも20年の歳月をかけて真相にたどり着くまでを描いた、友情と葛藤の青春群像劇。
上映後の観客の反応に触れた妻夫木は、「沖縄以外での初上映ということもあり不安もありましたが、皆さんが“自分の物語”として受け止めてくださっているのを感じ、映画が人と人とをつなぐ架け橋になるという希望が持てました」と感無量の様子で語った。
今回のキャラバンは、自身の出演作『ウォーターボーイズ』(2001年)での全国行脚の経験が原点にあるという。加えて静岡は『ウォーターボーイズ』の撮影地でもあり、「感謝の気持ちを込めて戻ってこられました」と妻夫木。
あらためて、完成した映画『宝島』を初めて観たときの心境を聞くと、「撮影中には気づけなかった感情が湧いてきました。強く感じたのは、“命はつながれていく”ということ。亡くなった人の思いや存在は、いつの間にか僕たちを支えてくれていて、僕たちの思いや存在も、未来につなげることができる。そんなふうに、連綿と続いていくものを感じさせてくれました」と述懐。
「どんな命にも意味がある。どう生きたかが大事だと思う。過去の出来事や人の想いをこの先も胸に秘めて僕たちは生きていかないといけない。その視点の大切さを、この作品が教えてくれた気がします」と真摯(しんし)に語る姿が印象的だった。
今後のキャラバンに向けての抱負を尋ねると、「昨日、監督たちとも話したのですが、映画を作ることと同じくらい、宣伝も大事なことなんだとあらためて感じました。単に多くの人に広めることではなく、“想いをちゃんと届ける”ことが、本当の意味での宣伝なんだと再確認できたんです。地道な活動かもしれないけど、それができる幸せを感じています。いろんな土地に行って、この映画に込めた想いを届けたい」と力強く語っていた。
15日の舞台あいさつでも妻夫木は「この映画は激動の時代の沖縄を描いた作品ですが、沖縄だけの物語ではありません。僕たちは、過去の人たちの想いを背負ってこれからどう生きて行くのか、そして未来を生きる子どもたちに何を残せるのか?とすごく僕は問いかけられた気がします。若い世代にこそ観てほしい映画です」と呼び掛けていた。大友監督も「世界中で怒りが渦巻く今だからこそ、命の大切さを、当時の沖縄の人々の体験から伝えたい」と語っていた。
妻夫木聡、映画『宝島』全国キャラバンで静岡へ “原点”の地で語った“命”への思い
2025/06/19 12:00
- 映画
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