俳優のオダギリジョーが主演・共同プロデューサーを務めた映画『夏の砂の上』が、今月13日より中国・上海で開催された「第27回上海国際映画祭」コンペティション部門に選出され、現地時間21日に行われたクロージングセレモニーで審査員特別賞を受賞した。
【画像】授賞式やレッドカーペットの写真など
本作は、読売文学賞で戯曲・シナリオ賞を受賞した松田正隆による同名戯曲を玉田真也監督が映画化。愛を失った男、愛を見限った女、愛を知らない少女…それぞれの痛みと向き合いながら、彼らが夏の砂のように乾き切った心に、小さな希望の芽を見つけていく姿を描く。オダギリのほか、高石あかり(※高=はしごだか)、松たか子、満島ひかり、高橋文哉、森山直太朗、光石研らが出演している。
20日に公式上映が行われ、Q&Aと記者会見にオダギリと玉田監督が登壇。13日の授賞式には連続テレビ小説『ばけばけ』(NHK)の撮影地・大阪から高石も駆け付け、3人でレッドカーペットを歩いた。
同映画祭では、今回も日本映画が多数上映された中、唯一メインコンペティション部門に選出された本作。審査員長は、『ニュー・シネマ・パラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレ監督が務めていた。審査員特別賞の受賞は、日本映画では2002年に受賞した『リリイ・シュシュのすべて』(岩井俊二監督)以来、23年ぶり2作目。日本を代表する俳優と、日本映画の第一線で活躍するスタッフがそろって完成させた注目作が、世界各国の映画が集結する国際映画祭で、見事受賞を果たした。
授賞式で玉田監督は「大変光栄です。オダギリさん、高石さんの演技が土台になってこそいただけた賞」と俳優への感謝を語り、オダギリも、「本当にうれしい。ありがとうございます」と万感の思いを表した。
受賞式後に取材に応じたオダギリは「海外で日本の作品が選ばれるというのは、ちゃんと伝わっているんだなと安心になるし、(映画作りを)これからも頑張っていこうという活力になります。よくよく振り返ると、自分は今回プロデューサーの立場でもあるのであらためてうれしいです」とプロデュース作品が初めて海外映画祭で受賞したことを喜んだ。
海外の映画祭に初めて参加した高石は「自分の俳優人生にとってすごく大切な作品。まずは日本の方に届けていきたい」と語った。玉田監督も「ずっと念願だった企画。考えられる限りの最高の出演者に集まっていただいてベストを尽くした作品のひとつの結果が出てうれしい」と熱い思いを語っていた。
同映画祭から「登場人物たちの感情の揺らぎや、表情の奥に秘められた痛みと優しさを、俳優たちの抑制の効いた演技、静謐なまなざしと繊細な映像美ですくい上げた作品」と評価された『夏の砂の上』は、7月4日より全国公開される。
オダギリジョー「本当にうれしい」主演・共同プロデュース作『夏の砂の上』が上海国際映画祭で審査員特別賞受賞
2025/06/22 15:36
- 映画
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