俳優の間宮祥太朗が主演を務める、TBS系金曜ドラマ『イグナイト -法の無法者-』(毎週金曜 後10:00)。最終回を迎える前に、主演を務める間宮祥太朗と原廣利監督の対談が実現。若いスタッフが多く、部署の垣根を越えて意見が飛び交っていたという本作の撮影現場が生み出した“熱いセッションの裏側”を振り返る。2人が「代表作の1つになった」と語る本作への熱い思いとは――。
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■作品への反響と、活気ある現場
――本作の反響はどのように届いていますか?
間宮:友人からストレートに「すごく面白い」と言ってもらえることが多いです。バラエティ番組などで共演した方から言っていただくこともありますし、この作品にゲストで出演された方が「放送を見ていて、面白いと思っていたんです。そうしたらゲストの話が来て、すごくうれしかった」と話してくださったこともありました。
原:僕も友人や仲間たちから「面白い!」という感想が届きます。地上波での放送だからというのもあるかもしれませんが、法廷ものなのにアクションがあったり、宇崎の熱さがあったり、“今っぽくない作り”が面白いという声も多いです。
――現場の雰囲気はいかがでしたか?
間宮:若手のスタッフが多くて、全体の平均年齢も若かった印象です。
原:たしかに僕たち原組は比較的若いスタッフが多いです。カメラマンも普段から一緒にやっているメンバーですが、みんな元気があって活気にあふれていましたね。
――年齢が近いことで、意見も出しやすい環境だったのでしょうか?
間宮:いろんな部署から意見が飛び交っていましたね。
原:間宮くんたち俳優部とも段取りの段階から「このセリフ、違和感ないかな?」と話し合って確認することも多かったです。演出部や撮影部からも「こういうふうに見えますね」「このセリフだったら、こう変えたほうがいいんじゃないか?」といった意見を、みんなで積極的にやりとりしていました。
■撮影現場での挑戦が生んだ、俳優部とカメラマンの“セッション”
――特に印象的だったシーンはありますか?
間宮:法廷シーンは連日撮影していたので、印象に残っています。同じ法廷という空間でも、ゲストや状況によって空気が変わる感覚があって、面白かったです。
原:法廷のシーンは最初はがっちり機材を固定して撮るつもりだったのですが、急きょステディカム(動きの自由度が高く、移動しながら滑らかな映像を撮影できる機材)を使えるスタッフが入ったこともあり、撮影監督の佐藤匡さんと相談してステディカムを使った撮影手法に挑みました。結果的に、俳優部とカメラマンが“セッション”するような撮影ができて、芝居の熱量がそのまま映像に乗る、とてもいいシーンになりましたし、新しい発見でした。
間宮:呼吸ですよね。立ち位置の確認はしますが、細かい動きは本番で呼吸を合わせていきました。ステディカムを操る井上さん(カメラマン)もこっちの動きを読んでくれて、こちらも「このぐらいなめて(画面の手前に何かを入れ込んで、その奥に主体たる被写体をとらえる構図)撮っているのかな」「ここを抜けた時にこのセリフを言ったら多分気持ちいいんだろうな」と感覚で合わせていきました。
原:カメラマンと俳優部が呼吸を合わせて芝居している姿は、見ていてとても気持ち良かったです。
――“間宮さん×原監督”だからこそできたことは何でしょうか?
間宮:たくさんありましたよね。
原:全部ですよね(笑)。
間宮:第1話でのカースタントも「やれますか?」と聞かれて「やります」と即答しました。その時に監督から第1話冒頭のバス事故の映像を見せていただいて、「すごいものが撮れている」と焚きつけられたんです。毎話イベントが多くて、気が抜けない現場でした!(笑)
原:とにかく山場が多かったんですよね。毎日のように大きなシーンがあって、「今日は少し気楽に撮れそうかも」と思える日がなかったです。そんな中でも、間宮くんは一度も気を抜くことがないんです。特に法廷シーンは、何度も撮影する場面が多くて、毎回4〜5ページくらいの長回しになるのですが、どのテイクでも芝居の熱量が落ちることがない。その熱を保ったまま演じてくれるから、僕たちもずっとカメラを回し続けられる。芝居の勢いが止まらないからこそ、こちらも撮影の熱量を途切れさせずにいられる。
――信頼関係が深まる撮影期間だったのですね。そんなお2人が今、お互いに聞きたいことは何でしょうか?
間宮:監督がホラー映画が苦手と聞いて驚きました!
原:とても苦手です(笑)。怖くて勉強もできないくらい…。
間宮:僕は「ホラー映画を撮ったら苦手ではなくなるんじゃないか」と提案したんですよ。造形や演出を考える側に回ると、怖さって違ってくるはずなので。
原:これまでにもさまざまなインタビューで言われてきたのですが、ホラー映画だけは本当に無理なんですよね(笑)。間宮くんは演じるうえで好きな作品のジャンルや、やってみたい役ってありますか?
間宮:演じるうえで楽しいことと、自分が見て好きなものってニアリーイコールではあるのですが、完全にイコールにはならないので難しいです。エネルギッシュな作品はプレーヤーとして達成感がありますし、起承転結が起きていないようで、スッと残ってくるような作品も好きです。ウォッチャーとしては、鈴木清順監督やレオス・カラックス監督のような作品にも惹かれます。ジャンルで言えば、死生観がぐちゃっとするような作品も好きです。
原:なるほど。探しておきます。いい企画があったら声かけたいですね。
間宮:じゃあ僕は監督にホラー映画の企画を提案します(笑)。
原:間宮くん主演のホラー映画…“死生観”に“私的な感覚”も交えたホラー映画にしましょうか(笑)。
■『イグナイト』に込めたそれぞれの思い
――お2人にとって本作はどんな作品になりましたか?
間宮:自分にとって、すごくストレートな作品になったかもしれません。ビジュアルの印象で“ダークヒーローもの”と思われがちですが、実際は宇崎が「これっておかしくない?」と問う側なんですよね。見た人から「意外と暗くない」と言われることもあって、テンポも良くスカッとする作品だったと思います。4か月の間、宇崎を演じてきて思ったことは、変化球は使わず、ストレートで、ど真ん中に豪速球を投げ込んでいく感じの作品になったような、そんな気がしています。
原:僕にとって間違いなく代表作の1つになると思います。人間ドラマやコメディ、シリアスが混在するようなジャンルをやりたいと思っていたので、それに近い形を作れた実感があります。
――最後に、視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。
間宮:この作品を10話まで見続けてくださって、本当にありがとうございます。毎週1時間作品を追い続けるのは簡単なことではないですし、昨今ワンクールで放送・配信されるドラマの数が多い中で『イグナイト』を選んでくださったことに感謝しています。ここまで「楽しい」「面白い」「スカッとする」「心が熱くなる」など、人それぞれ、さまざまな感想を持ってもらえていると思います。もしかしたら第11話の展開も想像がついているかもしれません(笑)。最後に、宇崎たちがどのように戦っていくのか、そこにどういう思いが交差するのか、ぜひ心のままにご覧いただけたらうれしいです。
原:本当に感謝しています。第11話で物語は一区切りつきますが、見逃し配信などでこれからも『イグナイト』メンバーに会うことはできますので、皆さんの心に残る作品になれば、キャスト・スタッフ一同、これ以上ない喜びです。
『イグナイト』間宮祥太朗と原監督が語る撮影の裏側 俳優とカメラが“セッション”した現場の熱量
2025/06/27 14:41
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