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「オケかぶり席」で300人以上の子供が新日本フィルを体感! 堀井美香による『Hello!!シネマミュージック』今年も好評 ティモンディ高岸「やればできる!」

2025/09/09 08:36

  • エンタメ総合
『SMBC presents Hello!!シネマミュージックin Summer vol.2』の模様

 今年で2回目を迎えた、新日本フィルハーモニー交響楽団によるコンサート『SMBC presents Hello!!シネマミュージックin Summer vol.2』が、6日にすみだトリフォニーホールで開催。1800人の客席は今年も満席となり、さまざまな仕掛けや、親しみのある映画音楽、そして新日本フィルによる本格的なクラシックで充実したコンサートとなった。昨年同様、指揮は水戸博之、プロデュース、司会をフリーアナウンサーの堀井美香、そして今年はオーケストラストーリーズ「となりのトトロ」のリーディングをティモンディの高岸宏行が担当し、さらにパワーアップした。

【写真】300人以上の子供が「オケかぶり席」で新日本フィルを体感

 楽員や出演者のオープニング映像が終わると、J.ウィリアムズ『スターウォーズ』「メインタイトル」の演奏がスタート。その迫力と、宇宙空間にいるような照明で、1曲目から観客を没入させる演出が始まる。続いてのオーケストラストーリーズ「となりのトトロ」では、高岸がリーディングを担当。こちらは「となりのトトロ」の場面を思い起こさせながら、ソロのヴァイオリン、チューバ、トランペットとそれぞれの楽器に注目する仕掛けもあり、高岸の語りにより、会場は物語に入り込み一体となった。

 現在、お笑いの他に、独立リーグのプロ野球チーム栃木ゴールデンブレーブスでも活躍している高岸は、シーズン中の出演、かつオーケストラとは初共演であったが、本番ではノーミス。自身のキャッチフレーズでお馴染み「やればできる!」を体現した形となった。

 後半では、去年、大好評を得た、高校生以下の子供達を対象にした「砂かぶり」ならぬ「オケかぶり席」の企画を今年も実施。コンティ「ロッキーのテーマ」、メンケン「ホール・ニュー・ワールド」「アンダー・ザ・シー」と1曲ずつ約100人、合計300人以上の子供達がステージにあがり、オーケストラの真ん前で、また指揮者の真後ろで音楽を体感するという貴重な機会が設けられた。堀井と高岸が子供達にインタビューをすると「音の色が見えてくるようだった」「演奏する人たちが一つになっているのが見えて嬉しかった」「素晴らしい経験を忘れない」など可愛らしい受け答えに、オケの楽員たちも笑顔を見せていた。

 大人向けに照明を落とししっとりと聞かせるアーレン『オズの魔法使い』より「虹の彼方に」、久石譲『ハウルの動く城』「人生のメリーゴーランド」など演目にも工夫がされ、今年も指揮者の水戸博之により巧みに世界観が表現されていった。

 気軽にクラシックホールに来てほしいという趣旨から、今年も演奏者はTシャツなどのラフな格好で登場。楽員の一面が垣間見える趣味が書かれたシートが配られ、楽員へのインタビューコーナーもあり、客席がクラシック音楽や、生のオーケストラとの距離を縮める良いきっかけになった。

 最後に堀井と高岸から、高校生以下の子供達に指揮の水戸博之とソロ・コンサートマスターの崔文洙、そしてティモンディ高岸宏行の「やればできる」のサインが入った巾着をプレゼント。堀井は「大切に使ってもらって、いつかこの日の音楽を思い出してくれたら嬉しい」と語り、協賛したSMBCへの感謝と共に、また来年への開催を誓っていた。

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