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夜ドラ『いつか、無重力の宙で』片山友希、役と共通点多く「ぴったり合っていてすごい」【コメントあり】

2025/09/29 21:00

  • エンタメ総合
夜ドラ『いつか、無重力の宙で』に出演する片山友希(C)NHK

 NHK大阪放送局制作の夜ドラ『いつか、無重力の宙で』(総合 月~木 後10:45)で水原周役を演じる片山友希がコメントを寄せた。

【場面カット】広告代理店の”できる人”!シャツ&ジャケット姿の木竜麻生

 高校時代「一緒に宇宙に行こう」と夢を語り合った天文部の女子4人組。30代になりそれぞれの道を歩む中、ふと忘れていたかつての夢と再会し「超小型人工衛星だったら…今の私たちでも宇宙を目指せるかもしれない…!」と2度目の青春が始まるストーリー。天文部の同級生4人を木竜麻生、森田望智、片山、伊藤万理華が演じる。

 片山が演じる周は、食品メーカーで営業職についている。自由奔放で愛きょうがあり、甘え上手。おしゃべりでコミュニケーション能力が高い人。…と思われがちだが、実は繊細で傷つきやすく、不安の裏返しから時にあまのじゃくになってしまう一面がある。そんな周が唯一素のままの姿でいられるのが天文部で過ごす時間だった。高校時代から、「これがしたい!」という夢や目標がはっきりある方ではなく、恋人や友人たちの夢を応援することが自分の役割だと感じている…という役どころ。

■コメント
――高校卒業以来、天文部4人の中では最も宇宙から遠ざかっていた水原周。どういう人物なのでしょうか。

私自身が人工衛星や宇宙について全く詳しくないので、初めて台本を読んだときは「知らないことがたくさんあるな」と思ったんですよ。でも、そもそも周が宇宙のことをあんまりわかっていないキャラクターなので、「わからなくてもいいや」と思って(笑)。そういうところも含めて周との共通点が多くて、キャスティングがぴったり合っていてすごいなと思いました。
私の中で高校生のときの周は、4人でいるのが、とにかく楽しいから天文部に入ったというイメージです。誰かに「高校のとき部活何やってた?」と聞かれて、「天文部でした」と答えたら、「じゃあすごい宇宙が好きなんだ」と言われるけど、「いや、そうでもなくて……」みたいな。高校卒業後は普通に大学へ行って就職して恋愛して、充実した生活を送ってきたので、飛鳥たちと再会するまで「もう宇宙のことはいいかな」と思っていたと思います。

――飛鳥が十数年ぶりに連絡してきたとき、そして4人が久しぶりに再会したとき、周はどんな心境だったと想像しますか?

今はSNSがあるので、一度離れた友達ともつながりやすいですよね。「飛鳥からメッセージきた。え、懐かしい。うれしい」と単純にうれしかったのではないかなと。高校のときに黙って姿を消してしまったひかりに対してわだかまりを抱えてはいたけど、一度「ごめんね」と言い合って、ひかりの気持ちを知ることができたし、自分の気持ちも言えた。もうそれでOKなんだと思います。周は喜怒哀楽を自由に表現できる素直な人です。

――高校生の周と30歳の周の変わったところ、変わっていないところはどんなところでしょうか。

4人の中で周は末っ子キャラです。「なあ、聞いて聞いて!」という無邪気で愛される部分は変わっていないと思います。だけど周も食品会社の営業職として働いてきて、気持ちをそのまま口に出していいときと、そうでないときの分別がつくようになったのだろうなと想像します。飛鳥と再会して人工衛星のプロジェクトに誘われたとき、周の中でいちばん引っかかっていたのはひかりのこと。高校生のときの周のままだったら「ひかりのこと好きやないんよ」とストレートに言ってしまいそうだけど、社会人として経験を積んできた周は、「彼氏がイタリアンの開業で大変だから」と言って誰も傷つかない優しい嘘もつけるようになった。

初めて4人(片山、木竜、森田、伊藤)で顔を合わせたときに、中学時代の友達から言われたことを思い出したんです。20歳を過ぎて久しぶりにその子たちと会ったときに、「友希、自分のことを『私』って言うようになったんやね」と言われてハッとしました。中学生のとき私は友達と話すとき自分のことを「友希」って呼んでいたんです。それを指摘されたときに、会っていない年月の長さを感じました。

周は営業職としてお客様相手に話すことが仕事なので、きっと言葉も変わったと思うんです。最初の台本では、高校生のときも30歳のときも周の一人称が「うち」でしたが、大人になった周の一人称を変えるのはどうかと作家さんと監督にお伝えして、「私」に変えてもらいました。

――天文部4人のかけ合いが楽しい作品ですが、木竜麻生さん、森田望智さん、伊藤万理華さんとのお芝居はいかがですか。

すごく楽しいです。役柄も、演じているみんなの年齢もほぼ同世代なので、それぞれが経験してきたことを持ち寄って、すごくお互いの気持ちがわかるんですよね。「このせりふ、もう少しこうしてもいいかも」「こうしたほうが言いやすいね」と話し合えるのがとてもありがたいです。

私は普段から関西弁で話しますし、周も関西弁なのですが、台本を読んで改めて「関西弁って難しいな」と思いました。最初にいただいた標準語の台本とそれを関西弁にした台本を読んだときに、関西弁の方がストレートに見えてしまって。「関西弁は強く聞こえる」というイメージを少し変えてみたいなと思って、監督とプロデューサーに相談しました。「片山さんの言いやすい話し方でやってください」と言っていただいたので、少し柔らかくてかわいい関西弁だと感じてもらえていたらうれしいです。

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