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日本建築を再発見する家 伝統と職人技が随所に『渡辺篤史の建もの探訪』

2025/09/26 10:45

  • エンタメ総合
伝統的な木組=千葉県いすみ市・荘司邸(C)テレビ朝日

 俳優・渡辺篤史が案内役を務めるテレビ朝日系の人気番組『渡辺篤史の建もの探訪』(毎週土曜 前4:25)27日の放送では、千葉県いすみ市に建てられた荘司邸が紹介される。テーマは「日本建築を再発見する家」で、仕口や継手、左官などの職人技を生かし、日本の建築文化を後世に伝えることを目的とした住まいとなっている。

【写真】外階段が印象的な外観=「東京都昭島市・齋藤邸」

 この家を建てたのは、東京で会社を営む夫妻。夫の故郷にUターンし、妻が設計を担当した。寺社の調査を重ねた上で設計に臨んだという建物は、深い軒や奥行きのある濡れ縁など、日本民家の伝統を色濃く感じさせる外観を持つ。

 玄関は北海道住宅の風除室を思わせる造りで、中に入ると約5メートルの吹き抜けが広がるダイニングキッチンが現れる。木組を現しにしたダイナミックな空間で、床はコルクタイル張り。古民家の土間をイメージし、対面式キッチンには高度な左官技術を要する朱色の大津壁を採用している。

 そこから一段上がると、板張りの広間と畳敷きの座敷が二間続きで配置され、正面の掃き出し窓の外には奥行き1.5メートルの濡れ縁を設置。床の間を思わせる引き戸を開くと廊下が続き、収納や水回りを効率的にまとめている。

 個室は2階に配置され、屋根裏を思わせる主寝室と2つの子ども部屋は一体にも、仕切っても使える設計。さらに吹き抜けに面したホールにはカウンターデスクが造作されており、木組の迫力を感じられる空間に仕上がっている。

竣工:2024年7月
敷地面積:210.6平方メートル(63.7坪)
建築面積:95.9平方メートル(29.0坪)
延床面積:144.2平方メートル(43.6坪)
構造:木造在来工法
設計:荘司美智子/イエサブユナイテッド

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