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実写映画『WIND BREAKER』沖縄に再現された“生きた商店街” 特別映像公開

2025/09/29 17:00

  • 映画
実写映画『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』(12月5日公開)(C)にいさとる/講談社 (C)2025「WIND BREAKER」製作委員会

 にいさとるによる新世代の不良漫画を実写映画化した『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』(12月5日公開)より、コンセプトアートが撮影セットとして立ち上がった姿を映した特別映像が公開された。

【動画】原作・アニメに登場する“あの店”が現実に!

 物語は、ケンカしか能のない主人公・桜遥(水上恒司)が、最強を目指して入学した風鈴高校を舞台に展開。かつて不良の巣窟だった同校は今や“防風鈴(WIND BREAKER)”と呼ばれ、街を守る存在へと変貌していた。戸惑いながらも仲間と出会い、街を守る闘いに身を投じていく桜の成長を描く。

 正義の不良軍団<防風鈴>が守る「東風商店街」は、物語の心臓部ともいえる大切な舞台。精鋭美術チームの手で、一軒一軒が息づくリアルな街として組み上げられた。そこには、主人公・桜遥(水上恒司)ら防風鈴メンバーの憩いの場である、紅一点・橘ことは(八木莉可子)が切り盛りする「喫茶ポスト」や、パン屋「さぼてん」、お好み焼き屋「まっするぱわー」など、原作やアニメでもおなじみの店も勢ぞろい。八百屋や精肉店まで並ぶその風景は、キャラクターたちが実際に暮らしているかのような“生きた空間”になっている。

 これらの店の外観は実際に営業している店舗の外装をこの作品の撮影のために特別に許可をもらいイチから塗装された。街の象徴ともいえる商店街のアーチは実際に道路に穴を開けて建造されたという日本映画の中でも類を見ない徹底ぶり。沖縄の金武の地に再現された東風商店街はまさに実在する街のような息遣いを感じられるほどのリアリティだ。

 今回の映像で際立つのは、街そのものがドラマを語っているかのようなディテール。乾いた砂や土の質感で、荒々しい世界に立ち向かう防風鈴を表しつつ、防風鈴総代・梅宮一(上杉柊平)が作物を育てる設定ともリンク。街の風景がキャラクターの心情や物語とシンクロすることで、ただのセットを超えた“物語のもう一人の登場人物”として存在感を放っている。

 水上をはじめキャスト陣も完成度に大興奮。圧倒的な美術の中で、胸アツの人間ドラマと極限アクションがどんな化学反応を起こすのか――期待はさらに高まるばかりだ。

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