「自分のオタクの結婚式に参列した日」というタイトルで投稿された動画が、59.2万回再生を超える反響を呼び、「ヲタクの理想完成形」「本当に素敵な関係性ですね」「えげつないファンサ」などと、コメントが寄せられた。投稿者は、過去にアイドルグループで活動をしていたすずさん。約8年前のアイドル時代から自分のことを熱心に応援してくれている女性ファンの結婚式に参列することになった経緯や、参列をした感想などについて、すずさんに話を聞いた。
【写真】現役アイドル時代のすずさん
◆「結婚式に来てよ！」 ノリでお誘いを受けて自分のオタクの結婚式に参列
――自分のオタクの結婚式に参列することになった経緯を教えてください。
「私のオタクの女の子から『結婚式に来てよ！』とノリで言われて、『わかった。行く！』と返事をしたことがきっかけでした。私の多感な時期を一緒に過ごしてくれたオタクの子として、『恩返しに何かしてあげたい』という気持ちは大きかったです」
――お嫁さんがオタクとのことですが、約8年前のアイドル時代からファンなのでしょうか？
「アイドル卒業後のシンガー・ソングライター時代も通ってくれていたのですが、毎回年配の男性のお客さまが多い現場だったのに、1人で来てくれていました。生誕祭のときは、最前列でキラキラした目で見てくれていたのが、今でも記憶に残っています」
――ファン（結婚したお嫁さん）と推し（アイドル／すずさん）が、結婚式に参列するほど仲良くなった経緯は？
「仲良くなれた一番の要因は、一緒に過ごした時間の長さだと思います。特典会にも参加してくれて、とにかくずっと『好き！』と『結婚して！！』をまっすぐすぎる目で伝えてくれたので、印象に残っています。あとは、その子が、私推しの女の子のオタクと片っ端から仲良くなってくれて、現場に行きやすいようにしてくれたり、支えてくれたりしていました」
――関係性はどのようにして築いていったのですか？
「私がプロデュースしているコンカフェ『Primium』にお客さんとして来てくれて、2人でお酒を飲んだりして新たな一面を知っていくうちに、仲良くなれたと思います」
◆「思い出の1つひとつの場面に私がいる」 オタクからの愛を感じる結婚式に感激
――「自分のテーブルが全員私のオタクなんだけど！？ こんなんほぼ現場なんよ」と投稿されていましたが、同じテーブルを自分のファンと囲んでいかがでしたか？
「なかには4～5年振りくらいに会ったファンもいたりして、同窓会のようでした。『最近お仕事どんなことしてるの？』と近況を聞いたり、オタクから『私の本名知ってる？』と聞かれて、意外とまだ知らないことがあるんだなと思ったりもしました」
――スピーチをはじめ、パンフレットでの紹介や新郎新婦の入場BGM、メンバーカラーの引き出物と、すずさんへの愛を感じる結婚式でした。ファンとはいえ、他人の結婚式でここまで自分のことをフューチャーされてどう感じましたか？
「結婚式への参列自体が二度目で、自分のよく知る人では初めてだったので、その時点で感激でした。その子の思い出の1つひとつの場面に私がいることができたなんて、『この活動を続けていてよかった』と心から思いました」
――今回の結婚式で、何か思い出に残っていることはありますか？
「新郎新婦さんのお友達や関係者の方が、『サインください』『写真を撮ってください』と私のテーブルに来てくださり、なんだかすごい人になった気分でうれしかったです」
――動画では、「私に『結婚して！』と言っていたのに、先に結婚していて草」と投稿されていました。すずさん自身は、結婚願望や独自の結婚感などあるのでしょうか？
「自分のオタクの結婚式を見て、『結婚っていいな』と思いました！ たとえ結婚したとしても式は挙げないだろうなと思っていたのですが、素敵すぎる式を見て、自分も憧れが生まれました」
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