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何もない庭に1本の木を植えて10年後…家主も驚く変貌ぶりに「お見事!」「映画のワンシーンみたい」

2025/10/22 10:31

  • その他
2014年、マイホーム購入直後の様子。(写真提供@botanical.0715)

 大きくて個性的な植物「アテナータ」と出会い、スコップ1つではじめた玄関先の植栽。その10年間の変化を収めた動画に反響があり、「お見事!」「植栽の10年後を見据えた? 配置がプロ級」「映画のワンシーンみたい!」など驚きと羨望の声が多数寄せられている。まるで森の一軒家のような自然を身近に感じる「前庭」ができるまでの軌跡とは。投稿者で「植物のある暮らし」を発信している浜島輝(@botanical.0715)さんに話を聞いた。

【写真】10年でまさかの姿に…浜島家の「前庭」

■植物で家をより良くしたい…10年かけて育ててきた前庭

――森の一角を切り取ったかのような素敵すぎる「前庭」の軌跡に240万回再生を超える大きな反響がありました。様々なメディアでも取り上げられ話題になっていますが、まずは今のご心境についてお聞かせください。

「正直、ここまで多くの方に見ていただけるとは思っていなかったので驚きました。コメントで『行ってみたい』『癒された』と言っていただけたのが、本当に嬉しかったです」

――反響を受けて、なにか変化はありましたか?

「地元の方から『家の前を通るときに毎回楽しみにしている』と声をかけていただくことが増えましたね。植物って見ているだけで誰かの気持ちを動かす力があるんだな…と改めて感じています」

――森の一角のような「前庭」を作ろうと思ったきっかけについて教えてください。

「門柱や壁などで整えるよりも、植物で家をより良くしたいと思ったことです。普段から“日常の中で自然を感じたい”と考えていました」

――大きなアテナータや黄色い花が可愛らしいミモザをはじめ、個性的で表情のある植物にも目を引かれますが、どのような仕上がりをイメージして選ばれたのでしょうか?

「整った庭よりも、時間とともに変化していく『森の入口のような庭』をイメージして、樹形のきれいなユーカリやミモザ、野草のような花を組み合わせました。また、植物は成長するので、初めから完璧にしすぎないことをかなり意識しています」

■植物をおしゃれに飾るコツは“光と影” 「生き物であるという意識も大切に」

――ご自宅の中にも50種100鉢以上の緑があるそうですね。高級感あふれるホテルライクな家も人気ですが、植物のある暮らしを選ばれた理由とその魅力についてお聞かせください。

「植物のある空間って、その場所自体が呼吸をしているような安心感がありますよね。無機質なデザインも素敵ですが、僕は“生きているもの”がある非日常的な感覚が大好きなんです。それに忙しい中でも、ふと植物の成長を感じると心がとても落ち着く。植物と暮らすことで、日々が少しだけ穏やかになると実感しています」

――無造作に見えて洗練されている空間のセンスにも脱帽しました。インテリアと植物のバランスはどのようにとっているのでしょうか?

「“緑を飾る”というより“森の中の家で暮らす”感覚で置いています。光の入り方を大事にして、植物の影がきれいに映る場所に配置することが多いですね。また、インテリアのトーンを統一すると、どんな植物を置いても自然と馴染みますよ」

――ぜひ参考にしたいと思います!

「また、植物はインテリアではなく生き物であることを強く意識していて、育たない場所には置かない、可能な限りその子にあった場所に置く事も常に心掛けています。植物はインテリアの一部というより、家族のような存在だと思っています」

――多くの植物とともに暮らす豊かな生活に、憧れる人も多いかと思います。実践してみたい人に向けて、注意して欲しいことや気をつけて欲しいことがありましたらお聞かせください。

「一番は“全部を完璧に育てようとしないこと”ですね。生活スタイルが合わなくて植物を枯らしてしまうこともあると思いますが、それも自然の流れだと思っています。気持ちに余裕を持って、できる範囲で楽しむのが長く続けられる一番のコツです。あとは、光と風通し。この2つを意識するだけでも植物はぐんと元気になりますよ」

――最後に、浜島さんが考える「観葉植物を上手に育てるためのコツ」を教えてください。

「『よく観察すること』でしょうか。植物に意識を向けることで、その子の変化に気づきやすくなりますし、愛着が湧くのできちんと育てられることが多いです。あとは、光と風を意識して、なるべく外の環境に近い状態にしてあげると植物も喜んでくれると思います」

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