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松重豊、芦田愛菜への期待「世界に羽ばたくことが目に浮かぶようでうれしい」 真田広之、渡辺謙ら名優に重ねる

2025/11/05 20:27

  • 映画
映画『果てしなきスカーレット』ジャパンプレミアに登壇した松重豊 (C)ORICON NewS inc.

 アニメーション映画『果てしなきスカーレット』(11月21日日本公開)のジャパンプレミアが5日、東京・東京国立博物館 表慶館で行われ、俳優の芦田愛菜、岡田将生、染谷将太、宮野真守、吉田鋼太郎、斉藤由貴、松重豊、細田守監督が登場。松重が芦田への期待をこぼした。

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 冒頭のあいさつで、松重は「両端に“演劇じじい”ということで…」と登壇陣をはさむ吉田との立ち位置を表現しさっそく笑いを誘った。先にあいさつした吉田が声優業へのうしろめたさを明かしたことを引用し、「僕らはお芝居で育ってきたもんですから、吉田さんの言葉は非常に僕も重く響いてまして」と明かしつつ、「アニメで現代の作品で、声でしか参加していないんですけど、上映を観たときには、舞台を見たときのようなものすごい感動と本当に腰が抜けるような思いをしまして」と作品から受けた衝撃を告白。「野外劇のようなこういう場所でお披露目できるのは本当にうれしい」と明かした。

 本作は、シェイクスピアの戯曲『ハムレット』から着想を得ている。細田監督との仕事は初めてだという松重は、「スタジオにはいってずっと、当時のお芝居の話をさせていただいて本当にリラックスできた」とアフレコを振り返ったあと、また20代で蜷川幸雄さんの劇団に入り『ハムレット』の舞台に立ったことを回顧。1980年代の上演では主演を渡辺謙、それから5、6年後に上演した際には主演を真田広之が務めたと振り返り、「その後の活躍を考えると、『ハムレット』をやって、世界に羽ばたくことが目に浮かぶようでうれしい」と芦田への期待をこぼした。

 本作は、『時をかける少女』(06)、『サマーウォーズ』(09)など数々の作品で日本のみならず世界中の観客を魅了し続けている細田守監督の最新作。テーマは“生きる”。「人は何のために生きるのかを問う、骨太な力強い映画を目指したい。今、この大きなテーマを、観客と一緒に考えたい」という細田監督の想いから始まった本作は、主人公の王女・スカーレットが父の復讐に失敗するも、≪死者の国≫で再び、宿敵に復讐を果たそうとする今までの細田作品と一線を画す物語。

 主人公・スカーレットを芦田、そしてスカーレットと共に旅をする現代の日本人看護師・聖(ひじり)役を岡田、スカーレットと聖の前に立ちはだかる最凶の宿敵・クローディアス(役所広司)の側近として、スカーレットの命を狙うヴォルティマンド役を吉田、コーネリウス役を松重豊、ガートルード役を斉藤、ギルデンスターン役を染谷、墓掘り人役を宮野が演じる。

 MCは日本テレビの安村直樹アナウンサーが務めた。

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