長編アニメーション映画『果てしなきスカーレット』(11月21日公開)全国キャンペーンの舞台あいさつが17日、大阪市内で行われ、声優を務めた芦田愛菜、岡田将生、細田守監督が登壇した。
【写真】芦田愛菜&岡田将生&細田守監督、関西弁が飛び交った舞台あいさつの様子
『時をかける少女』『サマーウォーズ』などの細田監督の最新作。テーマは“生きる”。王女・スカーレットが父の復讐に失敗するも、「死者の国」で再び、宿敵に復讐を果たそうとする今までの細田作品と一線を画す物語となる。
細田監督は「今回は生と死という大きなテーマを掲げた作品です。それだけに今までにないスケールの大きな作品になった。いつもだったら、3年に一回のペースで作るところが、それだと全然間に合わなくて、もう1年となり、それでもさらに間に合わなくて、4年半かけてようやくできました。そのぐらい密度のある作品になり、皆さんに自信を持って観てもらえる作品になったと思います」と熱く語った。
芦田が、主人公・スカーレット役。岡田は、スカーレットと共に旅をする現代の日本人看護師・聖(ひじり)役。復讐に燃え戦うことでしか生きられないスカーレットと、戦うことを望まない聖という真逆な2人が死者の国を旅をする。
カンヌ、ベルリン、ヴェネチア国際映画祭、さらにジャパンプレミアなどを経て、いよいよ公開が迫る。
芦田は「声を入れたのが1年半前くらいで、まだまだ公開は先だなと思っていたのですが、あっという間に皆さんにお届けできる日が近づいていて、少し緊張もありますが、早くたくさんの方に観ていただきたい気持ちでいっぱいです」、岡田は「とにかく早く観ていただきたいと思いますし、できれば劇場で大きいスクリーンで、この作品の素晴らしさを観ていただけたら、本当にうれしいなと思っております」と呼びかけた。
細田監督は「完成するまで非常に長かったのですが、ようやく皆さんの元まで届けられるなという感じです。ここまで来られたのは、優秀なスタッフたちが試行錯誤して、この作品に取り組んでくれたことや、たくさんの素晴らしいキャストの皆さんがこの映画に魂を吹き込んでくれたからこそ、できたことです。それが今、非常に誇らしいです」としみじみ。
そして最後に、芦田は「この映画は生きるや、愛についてのメッセージがたくさん詰まっている作品ですが、誰かを愛する、何かを愛する、そして自分自身を愛するということはすごく大事なことなんじゃないかなと、思わせてくれる作品だと思います。ぜひ皆さんも生きることや、愛とはなんだろうと、考えながら観ていただけるとうれしいです」とメッセージを伝えた。
芦田愛菜「愛について」呼びかけ 細田守監督の最新作『果てしなきスカーレット』に込められた想い
2025/11/17 18:11
- 映画
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