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【QFF】世界初※の『中性子線育種プラットフォーム』を本格商用化

2025/08/26 13:10

  • QFF
  • 商品サービス
QFF
~イルミナのゲノム解析ソリューションと連携し、微生物・作物改良を加速~

株式会社クォンタムフラワーズ&フーズ(本社:茨城県水戸市、代表取締役CEO:菊池伯夫、以下 QFF)は、世界初※となる商用「中性子線育種プラットフォーム」を本格稼働いたします。本プラットフォームは、植物および微生物の遺伝子に幅広い変異を導入する中性子線照射技術と、イルミナ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:大浦佳世理、以下 イルミナ)の最新ゲノム解析ソリューションを組み合わせ、品種改良および産業向け微生物開発の期間を大幅に短縮します。




■ プラットフォームの特長

- 深部まで透過する中性子線により、細胞生存性を維持しつつ多様なDNA損傷(点突然変異、挿入・欠失、染色体再構成)を誘発
- イルミナのハイスループットシーケンス(NovaSeq(TM)/NextSeq(TM) シリーズ)で迅速に全ゲノムを解読し、有用変異を数日で特定
- 年間 10,000 サンプル以上の照射・解析が可能なスケールアウト設計
- J-PARCなど国内外の中性子ビーム施設と連携した照射サービスを提供


■ 実証結果

現在進行中のプロジェクトでは、大腸菌株に中性子線を照射後、耐性スクリーニングを実施。抗生物質および高温に耐性を示す 31 株を取得しました。全ゲノム解析(イルミナ NovaSeq(TM) 6000 使用)により、塩基置換(トランジション/トランスバージョン)、挿入・欠失を含む広範な突然変異が確認されています。


QFF 代表取締役CEO 菊池伯夫 コメント

中性子線育種は、気候変動に適応した作物や産業用微生物の開発を飛躍的に加速する新技術です。イルミナ様との協業により、変異導入からゲノム特性評価までをワンストップで提供できる体制が整いました。



QFF 代表取締役CEO 菊池伯夫


今後の展開

両社は、耐熱性乳酸菌や高収率バイオ燃料酵母など、産業応用を見据えた共同研究を拡大予定です。また、国内外のアカデミア・企業とも連携し、育種データベースの構築および機械学習による有用変異予測アルゴリズムの開発を進めます。


会社概要

株式会社クォンタムフラワーズ&フーズ(QFF)
所在地:茨城県水戸市見川町 2563-77 ルレーブ見川 2-101
設立:2018年7月
事業内容:中性子線スピーディ育種(R)サービスの提供、量子バイオテクノロジーの研究開発
URL:https://qff.jp/


本件に関するお問い合わせ先

株式会社クォンタムフラワーズ&フーズ 
広報担当
E-mail:info@qff.co.jp

日本国内及び海外の「加速器を用いた商用の中性子線育種サービス」として世界初である中性子線育種技術(国内外特許3件取得済)に、ゲノム解析ソリューションを組み合わせた「中性子線育種プラットフォーム」は、商用サービスとして世界初。2025年8月現在、自社調べ。参照:JATAFFジャーナル 11巻9号(2023) 中性子線を用いた突然変異育種への期待 久保山 勉
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