サントリー美術館
https://www.suntory.co.jp/sma/
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202509054686-O2-CMU0F57b】
サントリー美術館(東京・六本木)は、 2026年に4つの展覧会を開催します。
1961年に東京・丸の内に開館して以来、当館は「生活の中の美」を基本理念とし、 2007年の六本木移転を機にミュージアムメッセージ「美を結ぶ。美をひらく。」を掲げて、日本美術の発展と普及に資する活動を展開してまいりました。
2026年は国内外で高い人気を誇る河鍋暁斎展に始まり、おもてなしの場を飾った多様なうつわの展覧会、逸翁美術館のコレクションを迎える名品展、そして法華経にまつわる美術をご紹介する展覧会まで、4つの企画展を通して日本美術の幅広い魅力をご覧いただきます。どうぞご期待ください。
ゴールドマン コレクション 河鍋暁斎の世界
2026年4月22日(水)~ 6月21日(日)
幕末・明治期に活躍し、今なお国内外で高い人気を誇る絵師・河鍋暁斎(1831~89)。手がけた画題は神仏画から戯画、動物画、妖怪画に至るまで、非常に多岐にわたり、そのいずれにも卓越した画技と機知に富んだ発想が見られます。本展では、世界屈指の暁斎コレクターである、イギリス在住のイスラエル・ゴールドマン氏の所蔵作品より、コレクションを代表する肉筆画と版画の名品、および日本初出品となる優品の数々をご紹介します。
眼のごちそう 食器(仮称)
2026年7月8日(水)~ 8月30日(日)
桃山時代から江戸時代のおもてなしの場を飾った、陶磁の食器を特集します。食器にはもてなす人からの温かいメッセージが込められており、そこに盛り付けられたおいしい料理と相俟って客人に深い喜びをもたらす「眼のごちそう」なのです。本展では産地、作者、形、文様、用途も多様なおもてなし食器の数々をご紹介します。このような食器が使われた当時のもてなしのようすにも時おり触れながら、うつわ一つ一つの造形をお楽しみください。
逸翁美術館名品展(仮称)
2026年9月16日(水)~11月8日(日)
逸翁美術館は、阪急東宝グループ(現・阪急阪神東宝グループ)の創業者として知られる近代日本を代表する実業家・小林一三(1873~1957)の雅号「逸翁」を冠して、1957年に大阪・池田市に設立されました。人々と美を分かち合う姿勢に貫かれた5,500 件におよぶコレクションは、逸翁の多方面に及ぶ業績と進取の気風に富む人間性を反映し、古筆切、茶道具から与謝蕪村・呉春の絵画に至るまで実に多岐にわたります。今回は、その選りすぐりの名品が一堂に会する待望の展覧会となります。
法華経の美術(仮称)
2026年12月12日(土)~ 2027年2月7日(日)
法華経は性別や階級を越えて日本で最も信仰され続けた仏教経典のひとつで、普くすべての人間が平等に成仏でき、現世のあらゆる苦難から救済されることなどが説かれています。ほとけに救われたいという法華経への信仰を通じて、古代から近世に至るまで多彩な美術が造り出されてきました。本展では華麗な装飾経や仏像・仏画など、法華経にまつわる美術を名品の数々でご紹介し、信仰のつながりや拡がりを感じていただく機会となります。