【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202509175303-O5-Y559DdD4】
多彩な6エリアと、おすすめ6コースを紹介!
2025年10月17日(金)からいよいよ「東京ビエンナーレ2025」が開幕します。「いっしょに散歩しませんか?」をテーマに、東京の地場に発する国際芸術祭が12月14日(日)までの約2か月間にわたって開催されます。アーティストは、「Social Dive」プロジェクトにエルケ・ラインフーバー(ドイツ)の参加が決定し、8か国・39組になりました。「歩くなかで発見すること」をテーマにした芸術祭、これら見応えあるアーティストが作品を展開します。
作品は東叡山 寛永寺、エトワール海渡リビング館の2つの拠点会場のほか、6つのエリア(上野・御徒町エリア、神田・秋葉原エリア、水道橋エリア、日本橋・馬喰町エリア、八重洲・京橋エリア、大手町・丸の内・有楽町エリア)に計12会場およびまちなか31か所に展示されます。開催を1か月後に控え、公式ウェブサイトでは展示内容が公開されました。ここでは、これらを堪能するおすすめコースをご紹介します。URL: https://tokyobiennale.jp/
おすすめコース 【上野〜神田〜馬喰町】所要時間(鑑賞含め5時間程)ルートマップ
東京ビエンナーレを凝縮!拠点をつなぐダイジェストさんぽ
※所要時間は目安であり、鑑賞時間含め個人差があります。適宜憩をとりながら散歩をお楽しみください
寛永寺の根本中堂から始まる散歩コースは、歴史的建築と現代アートが響き合う特別な時間を体験できます。鈴木昭男の《点 音(おとだて)》や黒川岳《石を聴く》はいずれもその場でしか感じられない「音」がテーマとなる作品です。貴賓室、葵の間廊下など普段は目にしない空間が舞台となり、歩みを進めるごとにアートが姿を現します。
「Tokyo Perspective」は、アーティストの“視線”を共有する写真プロジェクト。この上野エリアでは片山真理、SIDE CORE、豊嶋康子の撮影場所で彼らの目に映ったものをぜひ体験してください。
*は撮影場所。実際の作品はエトワール海渡リビング館で展示されています。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202509175303-O8-B374Kg0e】
拠点会場「東叡山 寛永寺」の見どころ
江戸時代に創建され、2025年に400周年を迎える東叡山 寛永寺。東京ビエンナーレ2025では、寛永寺根本中堂に加え、上野公園内の清水観音堂、開山堂両大師、不忍池辯天堂の諸堂を会場とします。特に今年は、普段入ることができない貴賓室や葵の間廊下、渋沢家霊堂前庭で、藤原信幸、小瀬村真美、森淳一がサイトスペシフィックな展示を行います。葵の間は幕末の将軍・徳川慶喜公が謹慎生活を送った場所。慶喜の描いた《西洋風景》(1887–97)にちなんだ小瀬村の新作は見どころのひとつです。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202509175303-O11-fjN3zrL1】
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202509175303-O12-GD5fFRE7】
貴賓室 【参考作品】藤原信幸《種子のかたち(小文間の植物シリーズ)》, 2015年
おすすめコース 【馬喰町〜日本橋】所要時間(鑑賞含め3時間半程)ルートマップ
路地のスキマに、「あ、ここにもアート!」を発見するさんぽ
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202509175303-O10-dc1p4P1U】
馬喰町のエトワール海渡リビング館から始まるさんぽコースは、商都・日本橋の歴史と現代アートが交わる道のりです。エトワール海渡リビング館(有料)では、6つのフロアでたっぷり作品を鑑賞し、その後写真プロジェクト「Tokyo Perspective」の豊嶋康子が撮影した戦後美術を支えた画廊跡をめぐり、さらに鈴木理策が東京の風景に向けたまなざしを共有します。その後は日本橋の路地裏を散策しながら「スキマプロジェクト」を体験。路地裏の鉢植えに「擬態」しながら、都市の隙間に作品を潜り込ませている多様な作家たちの彫刻を見つけてみましょう。
スキマプロジェクト/日本橋室町・本町
都市の構造を物理的、観念的な「スキマ」からとらえ、ビルの間のわずかな隙間(すきま)を作品発表の空間や作品そのものとして活用する試み。1999年に中村政人とコマンドNが実施した伝説的なプロジェクトで、今回は路地裏の鉢植えの隙間を縫うように、アーティスト9組の彫刻作品が鉢植えに「擬態」しながら、まちのスキマ空間を豊かに彩ります。
参加アーティスト:岩岡純子、片岡純也+岩竹理恵、栗原良彰、6lines studio+塚本由晴、鈴木真梧、寺内木香、戸田祥子、ミルク倉庫ザココナッツ、森靖
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202509175303-O13-RyB5O9M8】
ミルク倉庫ザココナッツ 萬葉草奔(Plantation)シリーズ 構想イメージ〔CG〕
写真プロジェクト 「Tokyo Perspective」
アーティストが東京を歩き、「まちの今」を写真作品化。そのオリジナルプリントを特設会場で展示するほか、ネット上のデジタルマップでも公開し、人々が撮影地点を訪れて実際の風景と対峙できるプロジェクトです。さらに、セブン‐イレブン各店舗のマルチコピー機で手軽にプリントできる仕組みも用意し、新しい写真鑑賞やコレクションの楽しみ方を探ります。
[注]おすすめさんぽコースの*は撮影場所。実際の作品はエトワール海渡リビング館にあります。両方をぜひお楽しみください。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202509175303-O14-46gHTy3T】
参加アーティスト:片山真理、SIDE CORE、鈴木理策、豊嶋康子、中村政人、畠山直哉、港千尋
海外アーティスト公募プロジェクト「SOCIAL DIVE」
海外アーティストが東京のまちに飛び込み、そこで集い暮らす人びとの持つ魅力を見つめ、新しい価値を生み出すプロジェクト。参加アーティストは社会と交わりながら、まちに潜むつながりを明らかにしていきます。それは、日本に暮らす私たちにとっては思いがけない、もしくは身近すぎて気づけなかった視点かもしれません。今回は約1400件以上の応募から選ばれた5組が参加します。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202509175303-O17-vRbum10A】
アダム・ロイガート【参考作品】《FOR THE PUBLIC -Ⅲ》2025年
参加アーティスト:ナラカ・ウィジェワルダネ(スリランカ)、
カミラ・スヴェンソン(ブラジル)、マリアム・トヴマシアン(アルメニア)、エルケ・ラインフーバー(ドイツ)、アダム・ロイガート(スウェーデン)
おすすめコース 【大手町〜神田〜秋葉原】所要時間(鑑賞含め3時間半程)ルートマップ
大都会のビジネス街から下町へ、都市の記憶をたどるさんぽ
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202509175303-O9-1pwFRsb0】
大手町の行幸地下ギャラリーから始まるコースは、佐藤直樹が10年以上描きつなげてきた木炭画とその公開制作、大内風がビル壁面に描き出す大型絵画を経て、神田の優美堂のカフェで一休み。ここでは地域の記憶と中村政人の視線が交差します。さらに神田明神で鈴木昭男の作品《点 音(おとだて)》を体験し、茶の湯の「野点(のだて)」のように、耳を澄まして感覚を開いてみましょう。万世橋では港千尋、元3331で豊嶋康子と、彼らに見出された都市の風景を味わいます。
行幸地下ギャラリー
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202509175303-O15-nFdqL570】
イベントで東京ビエンナーレに深くダイブする
テーマ「いっしょに散歩しませんか?」のもと、まちを歩きながら楽しめる多彩なプログラムを展開しています。路地や広場、歴史ある建物にひらかれた作品や企画は、散歩するようにめぐることで出会える体験ばかりです。ここではイベントを一部ご紹介します。
Artstickerにてイベントチケット発売中(一部はJRE MALL でも購入可能です)
詳細はこちら:https://tokyobiennale.jp/tb2025/event/
看板建築プロジェクト「トーク&散歩:藤森照信さんと語る、看板建築巡り」
ゲストトーク:藤森照信(建築史家)
案内人:中村政人(東京ビエンナーレ2025総合プロデューサー、アーティスト)
参加料金:3,000 円
実施日:11月15日(土)[第1部] 15:00-16:00、[第2部] 16:30-18:00
実施場所:海老原商店(千代田区神田須田町2-13)
中村政人の大手町、丸の内、有楽町さんぽ
案内人:中村政人(東京ビエンナーレ2025総合プロデューサー)
参加料金:3,000円 日程:2025年11月22日(土)13:00-14:30(受付開始12:45)
集合場所:大手街ファーストスクエア (千代田区大手町1丁目5-1 ファーストスクエア) https://maps.app.goo.gl/V97mD5exBLQqoqTF9
Sunwalks:サイアノタイプ・ワークショップ さんぽ・ワークショップ
案内人・講師:マリアム・トヴマシアン(「Social Dive」参加アーティスト)
参加料金:1,000 円
実施日:
9月20日(土)12:00-15:00(受付開始 11:45)
9月27日(土)12:00-15:00(受付開始 11:45)
10月18日(土)12:00-15:00(受付開始 11:45)
■開催概要 (2025年9月17日現在)
【名 称】(日)東京の地場に発する国際芸術祭「東京ビエンナーレ2025」
(英)Art Projects Originating in Local Areas of Tokyo Tokyo Biennale 2025
【テーマ】(日)いっしょに散歩しませんか?
(英)Wander for wonder
【総合プロデューサー】中村政人
【キュレトリアル・メンバー】並河進、西原珉、服部浩之
【事業プロデューサー】中西忍
【会 期】 2025年10月17日(金)〜 12月14日(日)
【会 場】拠点展示:東叡山 寛永寺、エトワール海渡リビング館
展示エリア:上野・御徒町エリア、神田・秋葉原エリア、水道橋エリア、日本橋・馬喰町エリア、八重洲・京橋エリア、大手町・丸の内・有楽町エリア、計6エリア
【主 催】一般社団法人 東京ビエンナーレ
【後 援】千代田区、中央区、文京区、台東区、一般社団法人千代田区観光協会、一般社団法人中央区観光協会、一般社団法人文京区観光協会、駐日アルメニア共和国大使館、デンマーク王国大使館、ドイツ連邦共和国大使館、ノルウェー大使館、駐日ブラジル大使館、ポーランド広報文化センター
【特別助成】公益財団法人石橋財団
【助 成】アーツカウンシル東京 [東京芸術文化鑑賞サポート助成]、国際交流基金
【協 賛】三井不動産株式会社、三菱地所株式会社、株式会社 大丸松坂屋百貨店、パレスホテル東京、
富士フイルムビジネスイノベーションジャパン株式会社、YKK株式会社、パークホテル東京、株式会社ワンダーパワードユー
【事業パートナー】株式会社東京ドーム
【特別協力】東叡山 寛永寺、株式会社エトワール海渡
【協 力】一般社団法人京橋彩区エリアマネジメント、NTT東日本、海老原商店、株式会社大手町ファーストスクエア、合同会社コマンドA、東京藝術大学、戸田建設株式会社、東日本旅客鉄道株式会社
【補助事業】令和7年度⽇本博2.0事業(独⽴⾏政法⼈⽇本芸術⽂化振興会/⽂化庁)本事業は、障害の有無や、言語・文化の違いを超えて、誰もが楽しめる東京を目指すキャンペーン「オールウェルカム TOKYO」に賛同しています。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202509175303-O16-6FC5MwWs】
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202509175303-O7-q4dAHPC8】
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202509175303-O2-Vgw78fHv】
【参加アーティスト一覧(50音順)】
[国内]秋山珠里、岩岡純子、L PACK.、大内風、片岡純也+岩竹理恵、片山真理、窪田望、栗原良彰、黒川岳、小瀬村真美、SIDE CORE、佐藤直樹、6lines Studio+塚本由晴、鈴木真梧、鈴木昭男、鈴木理策、高橋和暉、寺内木香、戸田祥子、豊島康子、中村政人、畠山直哉、藤原信幸、Hogalee、港千尋、ミルク倉庫ザココナッツ、村山悟郎、森淳一、森靖、与那覇俊、渡辺英司
[海外]ナラカ・ウィジェワルダネ(スリランカ)、カミラ・スヴェンソン(ブラジル)、テントハウス・アートコレクティブ& オーブンネットワーク(ノルウェー、タイ)、マリアム・トヴマシアン(アルメニア)、チェオン・クエ・チー/グエン・フォン・リン(ベトナム)、ピョトル・ブヤク(ポーランド)、エルケ・ラインフーバー(ドイツ)、アダム・ロイガート(スウェーデン)
詳細はこちらから
URL: https://tokyobiennale.jp/
鑑賞チケット
9月17日より、Artsticker、JRE MALLにて発売
Artsticker https://artsticker.app/ja/events/73931
JRE MALL https://event.jreast.co.jp/pages/tokyobiennale
下記の拠点展示会場での鑑賞にはチケットのご購入が必要です。 ただし高校生以下の方々は、これらの会場も無料でご覧いただけます。 詳細はウェブサイトをご覧ください。
https://tokyobiennale.jp/tb2025/tickets/
前売券(9月17日~10月16日)
2会場共通チケット*(エトワール海渡リビング館、東叡山 寛永寺)
一般 2,500円
学生 1,500円
会期中販売券(10月17日~12月14日)** 2会場共通チケット*(エトワール海渡リビング館、東叡山 寛永寺)
一般 3,000円/学生 1,800円
会場別チケット エトワール海渡リビング館
一般 2,200円/学生 1,500円
会場別チケット 東叡山 寛永寺
一般 1,200円/学生 500円
*上記2会場以外は無料でご鑑賞いただけます。 また、東叡山 寛永寺も根本中堂周辺、開山堂両大師、不忍池辨天堂は無料でご覧いただけます。 **会期中販売券はいずれもオンライン購入で100円引きとなります。※障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名までは観覧無料となります。当日、会場のチケット売り場で手帳をご提示ください。 ※学生、高校生以下の場合、会場にて学生証等を提示していただく場合があります。
会期・開場時間・休場日
会期 2025年10月17日(金)〜 12月14日(日)
開場時間・休場日
エトワール海渡リビング館
開場時間:水木土日 11:30〜18:00(入場17:00まで)/金 11:30〜19:00(入場18:30まで)
休場日:月火(祝日開場予定)
東叡山寛永寺
[有料エリア]渋沢家霊堂前庭、葵の間廊下、貴賓室
開場時間:水木金土日 11:30〜16:30(入場16:00まで)
休場日:月火(祝日開場予定)
[無料エリア]根本中堂周辺、開山堂両大師、不忍池辨天堂
開場時間:9:00〜17:00
休場日:無し
神田・秋葉原エリア
看板建築:海老原商店、角地梱包、神谷氷店 11:30〜16:30(入場16:00まで)
開場時間:木金土日 11:30-16:30(入場16:00まで)/休場日:月火水休場日(祝日開場予定)
「いっしょに散歩しませんか?」のお助けアイテム
アートさんぽマップ 東京ビエンナーレ2025のテーマ「一緒にさんぽしませんか?」を楽しむために、特製の アートさんぽマップ をご用意しました。高橋和暉さんによる親しみやすいイラスト入りで、会場の場所や開場時間、見どころがひと目でわかります。マップを片手に歩けば、まちとアートをめぐる散歩がもっと自由に、もっと発見に満ちたものになるでしょう。
※マップは東叡山 寛永寺、エトワール海渡リビング館ほかで配布予定。 詳細は公式ウェブサイト参照。
デジタルマップ
東京ビエンナーレ開幕時にはスマートフォンやタブレットから気軽にアクセスできる デジタルマップ も登場。現在地から近い展示会場をすぐに確認でき、作品やアーティスト情報にもリンクしているので、歩きながら次の目的地を探すのに便利です。近くのギャラリーや文化施設なども掲載。紙の「アートさんぽマップ」とあわせて使えば、散歩がさらにスムーズに、そして楽しく広がります。 ※公式ウェブサイトにて近日公開。