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福島市長選9日告示 現新3氏の選挙戦、16日に投開票

2025/11/08 12:00

(左から)木幡浩氏、馬場雄基氏、高橋翔氏

 任期満了に伴う福島市長選は9日、告示される。いずれも無所属で、3選を目指す現職の木幡浩氏(65)=2期=と、新人で元衆院議員の馬場雄基氏(33)、新人で会社役員の高橋翔氏(37)の3人が立候補を表明しており、選挙戦が確実な情勢だ。投票は16日に行われ、即日開票される。

 木幡市政2期8年の評価に加え、JR福島駅東口の再開発事業や大規模太陽光発電施設(メガソーラー)に代表される再生可能エネルギーとの共生、人口減少対策への対応などを焦点に論戦が繰り広げられそうだ。

 木幡氏は、後援会のネットワークを生かして各地区や企業を回り、2期8年の実績や市政継続を訴える。地域活性化や産業振興、子育て・教育環境充実を図り「選ばれるまち」を目指す。

 馬場氏は「次世代文教都市」を掲げ、文化、教育、人づくりを起点に経済活性化を図る考えだ。データ行政確立、現場の声を聞く「未来戦略本部」の設置、再開発の再整理を柱に据える。

 前回も出馬した高橋氏は企業誘致や産業創出、子育て支援による若者の呼び込み、投票率向上などを主張する。魅力的に感じる雇用環境を整え、若者が集まる体制づくりを唱える。

 木幡氏は自民、立憲民主、公明、国民民主、社民各党の支部に加え、連合福島、市職労の推薦を取り付け、共産党を除く大半の市議からの支持を固めた。ただ、経済界の重鎮や当初立候補を模索した県議らが馬場氏の支持に回るなど木幡、馬場両陣営の足元では支持基盤が複雑に絡み合う。立民を離党した馬場氏は衆院議員時代のつながりから、超党派の地方、国会議員からの支援を得ている。

 投票率は、2017年の前々回が47.92%、21年の前回は34.79%で過去最低を記録した。

 市長選と同日選で、議員の辞職に伴う市議補選(欠員1)も行われる。元職1人、新人3人の計4人が立候補を予定しており、選挙戦となる見通し。

 9月1日現在の選挙人名簿登録者数は22万5928人(男性10万8814人、女性11万7114人)。

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