• X
  • facebook
  • line

広州白雲空港の第3ターミナルが運用開始、初便はC919が運航

2025/11/05 12:05

  • Guangzhou Baiyun International Airport
広州白雲国際空港
広州白雲国際空港
広州白雲国際空港
広州白雲国際空港
広州白雲国際空港
広州白雲国際空港
広州白雲国際空港
広州白雲国際空港
広州白雲国際空港
広州白雲国際空港
広州白雲国際空港
 

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202511058475-O1-tWPgQYl7

 

AsiaNet 201200 (0295)

 

【広州(中国)2025年11月4日新華社=共同通信JBN】中国東方航空(China Eastern Airlines)のC919型機による北京大興国際空港行きMU6308便が順調に離陸し、広州白雲国際空港(Guangzhou Baiyun International Airport)の第3ターミナルが10月30日に正式に供用を開始しました。この重要な節目により、白雲空港は「5本の滑走路+3つのターミナル」という運用の新時代へと踏み出し、世界クラスの空港群の構築に強力な推進力を注入するとともに、広州が総合的かつマルチモーダルの交通モードを備えた国際的な航空ハブ兼ゲートウェーになるという大きな目標を加速させます。

 

▽C919が初便を運航:乗客は歴史的瞬間を目撃

 

開業当日の午後、白雲空港の第3ターミナル(T3)では、和やかな祝賀ムードに満ちた初便記念式典が開催されました。T3からの初便となるMU6308便の「幸運な乗客」には、白雲空港と中国東方航空が共同で用意した特製の記念品が贈られました。初便に搭乗したLiさんは、興奮を隠せない様子で、「想像していた以上にスマートです。チェックインや手荷物預けの手続きはとてもスムーズで、ターミナルのデザインも美しい。この旅は本当に忘れられないものになりました」と語りました。

 

特筆すべきは、第3ターミナルへの最初の到着便である蘭州発のMU2219便が、民間航空の最高の栄誉である放水アーチで迎えられたことです。飛行機を降りたばかりの乗客、Zhangさんは「放水アーチを体験するのは今回が初めてで、しかも白雲空港T3の開業と重なり、本当に幸運だと感じています!」と述べました。「空から見下ろすと、ターミナルの「Flower Crown of the City of Rams(羊城(広州の別名)の花冠)」というデザインはまさにその名にふさわしく、本当に美しい光景でした!」

 

▽スマートで便利に:ハードウエアのアップグレードで旅行体験をより快適に

 

新たに開業した第3ターミナルは「花」をテーマに設計されており、白雲山や珠江といった広州の地域的特色、そして「Flower City(花の都市)」としての広州のアイデンティティーを取り入れています。建物の建築は、咲き誇る花のようであり、「羊城の花冠」というイメージを形づくり、世界に向けた広州のゲートウェーを象徴するランドマークになっています。ハードウエアの構成においては、ターミナルは「スマートテクノロジー」と「人間中心のデザイン」を深く融合させ、乗客の旅の体験を高めています。

 

ターミナルには、次のような充実した旅客サービス施設が整備されています。チェックインカウンター199台(完全セルフ式、兼用カウンター、有人式を含む)、セルフチェックイン機60台、セルフ手荷物預け機59台(うち57台は有人/セルフ式兼用、2台は完全セルフ式)、搭乗橋87基、フライト情報表示画面(Flight Information Display Screens、FIDS)886面、館内放送スピーカー7193台が設置されています。保安検査の効率はさらに向上しており、国内線用31レーン、国際線用9レーン(将来使用予定の8レーンを除く)が設けられています。ターミナルでは革新的な取り組みとして「集中型保安検査+RFID(無線ICタグ)スマートトレー返却」システムを採用しています。21台の両扉式セルフ認証ゲートは6秒ごとに1件の本人確認を完了でき、誤認率は0.1%未満です。「乗客・トレー・手荷物」を正確に紐づけることで、保安検査の流れをより秩序立ったものにしています。交通アクセスもさらに便利で、Ground Transportation Center(GTC、総合交通センター)には、高速道路、鉄道、都市公共交通、および航空交通が統合されています。同センターの両側にはP11およびP12駐車場があり、約2800台分の駐車スペースを提供しています(開業初期段階では1800台分が利用可能)。これにより、「フライ・アンド・ライド(飛行機と車)」のシームレスな乗り継ぎが可能になります。

 

注目すべきは、第3ターミナルのスマート建設が2つの業界初を打ち立てたことです。中国の大規模ハブ空港ターミナルとして初めて、ビルディング・インフォメーション・モデリング(BIM)をスマート建設に全面的に適用し、全ての人員、全ての区域、全ての専門分野、およびライフサイクル全体を対象とした総合的な管理を先駆的に行っています。これにより、第3ターミナルは民間航空分野におけるデジタル設計の実証プロジェクトになり、新たな業界標準として位置づけられます。さらに、第3ターミナルは中国で初めてペーパーレスのアーカイブを実現しました。建物に関するすべての情報は「空間データ+施設/設備情報」を組み合わせた電子データパッケージとして保存され、今後の運用、管理、保守に対して正確なデータ支援を提供します。2025年9月24日、buildingSMART International openBIM Awards において、「Smart Construction Practice Based on openBIM for Guangzhou Baiyun International Airport's Phase III Expansion Project T3 Terminal(広州白雲国際空港第3期拡張プロジェクトT3ターミナルにおけるopenBIMに基づくスマート建設実践)」が、グローバル建築施工部門で最優秀賞(Winnerは各部門1件のみ)を受賞しました。

 

▽5本の滑走路、3つのターミナル:総合的なゲートウェー機能の強化

 

当初の「2本の滑走路と1つのターミナル」から、現在の「5本の滑走路と3つのターミナル」へと拡張したことで、白雲空港はハブ機能を飛躍的に高める基盤を築きました。この強化されたインフラは、航空会社に人気路線の増便や国際線・国内線の新規開設を促し、広州が「全国と結び、大陸間を連結し、世界へ広がる」総合的なゲートウェー機能を向上させるのを支援し、12時間で世界を結ぶ航空交通圏の形成に寄与します。

 

今年初め以来、白雲空港は航空各社と協力し、30本を超える国際旅客路線の新規開設、再開、増便を進めており、10月27日にはインディゴ(IndiGo)航空のコルカタ-広州線が再開され、10月28日にはアルジェリア航空(Air Algerie)のアルジェ-広州線が初就航しました。国家指定の包括的なゲートウェーであり、かつマルチモーダルの国際航空ハブとして、白雲空港は「Air Silk Road(空のシルクロード)」の中核的な結節点としての機能を継続的に強化し、その路線ネットワークの広がりと厚みを拡大しています。白雲空港は新たに5社の国際航空会社(エア・アスタナ(Air Astana)、ベトジェットエア(VietJet Airlines、ベトナム)、ウズベキスタン航空(Uzbekistan Airways)、ネパール航空(Nepal Airlines)、アルジェリア航空)を迎え入れ、パートナーのグローバルネットワークをさらに拡大しました。新しい航空シーズンには、白雲空港の定期旅客便の発着回数は週当たり1万728回に達し、旅行者により幅広い選択肢を提供しています。

 

今後、白雲空港は第3ターミナルの供用開始を新たな出発点として、広東・香港・マカオ大湾区の空港間における相乗的な発展と相互補完的な位置づけをさらに深化させ、世界クラスの空港群を共同で構築します。同時に、よりスマートな施設、より人間中心のサービス、より効率的な運営を通じて、同空港は中国の民間航空業界における質の高い発展のベンチマークになることを目指し、中国の現代化推進をリードしようとする広東省の取り組みにおいて、その役割を果たしていきます。

 

ソース:Guangzhou Baiyun International Airport

この記事をSNSで伝える:

  • X
  • facebook
  • line