朝ドラ「エール」30日放送スタート! 福島駅前広場で熱い応援
福島市出身の作曲家古関裕而と妻金子(きんこ)をモデルに2人の生涯を描いたNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「エール」の放送が30日、始まる。放送前の29日、同市や本宮市で古関メロディーや古関ゆかりの人物に関する行事が繰り広げられ、朝ドラを通して地域を盛り上げる機運がより高まった。
福島市のJR福島駅東口駅前広場では「古関メロディーでかわまたからエールを!」と題した川俣町主催の音楽イベントが開かれた。同町は古関の母ひさの出身地で、古関自身も福島商業学校(現・福島商高)卒業後に当時あった「川俣銀行」の行員として2年勤務するなどゆかりが深い。
「町を挙げた取り組みで、古関さんや朝ドラを生かして地域活性化につなげたい」と佐藤金正町長。当初は町内での開催予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で一度は中止に。朝ドラを契機に古関と川俣のつながりをPRしようと、屋外開催などの対策を講じて改めて企画した。
町内外の愛好者による「高原列車は行く」などの古関メロディーの発表、町と交流している中南米の民族衣装姿の大人や子どもたちのダンス、全員による「栄冠は君に輝く」の合唱などを行った。ダンスに参加した川俣小5年の女子児童(11)は「川俣が登場する朝ドラが楽しみ」と笑顔を見せた。
会場に訪れた福島市の男性(37)は「暗い話題が多いので、古関メロディーで日本全体を元気にしてほしい」とドラマ放送を心待ちにしている様子だった。
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