朝ドラ・エール「収録再開」...魅力再び!福島と川俣からエール
新型コロナウイルスで休止した福島市出身の作曲家古関裕而がモデルの朝ドラ「エール」の収録が16日、NHK放送センターのスタジオで再開した。2カ月半という異例の中断に、出演者や制作陣に不安や心配もあったはず。物語の舞台である本県でも、撮影再開に安堵(あんど)の声が広がる中、関係者は「全国にエールを届けられるよう頑張って」と番組を鼓舞する。
「収録再開の知らせがうれしかった。古関メロディーが登場するのが楽しみ」。古関が川俣銀行員として過ごし、母の出身地でもある川俣町。親戚の武藤昭一さん(76)=ムトウ文具店社長=は満面の笑みを見せた。
町は古関にちなんだのぼり旗を商店街に掲げるなどPR活動に力を入れる。武藤さんは「多くの人に川俣の魅力を感じてほしい。ドラマの盛り上がりが町全体の活性化にもつながるはずだ」と胸を躍らせた。
放送はストック切れのため27日で一時休止し、29日からは第1話に戻って再放送する。放送再開は未定だ。
「コロナ禍で各方面が苦しむ中、本県にとって『エール』は最大の切り札。放送前より期待は高い」。朝ドラ誘致に尽力した福島商工会議所青年部の西形吉和さん(41)=福島ガス社長、西形商店社長=は期待を込める。自社のガスタンクに朝ドラをPRするマークを描き、古関夫妻にちなんだキャンディー「ユージの応援歌」も発売して機運醸成に努めた。異例の再放送で福島が再注目されるとみており「古関さんの人生を最後までしっかりと描いてほしい」とエールを送った。
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