『古関のまち』これからが本番!朝ドラ・エールに福島市民感謝

 
古関裕而像を囲む福島商議所青年部メンバーと関係者=27日、福島市

 27日に最終回を迎えた朝ドラ「エール」。音楽の力で人々を勇気づけた作曲家古関裕而のメロディーで彩ったフィナーレとなった。

 「これからが古関の功績を発信する正念場」。朝ドラ誘致活動に取り組んできた福島商工会議所青年部メンバーらは、さらなる活動推進を誓い合った。

 2014(平成26)年から古関と妻金子(きんこ)の生涯をモデルとした朝ドラの誘致活動を展開したメンバー。27日は福島市のJR福島駅東口駅前広場にある古関裕而像に集い、最終話の感動を分かち合った。

 中心メンバーの西形吉和さん(42)は「達成感や感謝、寂しさなどで胸いっぱい」と話した。会長の渡辺啓道さん(45)は「東京五輪開会式で古関メロディーの『オリンピック・マーチ』を奏でる目標に向かって活動を続けたい」と力を込めた。

 福島市は「エール」の追い風を受け、古関レガシー(遺産)を生かしたまちづくりを進め、ロケ誘致と観光を結び付ける「ロケツーリズム」に注力する考えだ。

 市は朝ドラ後を見据え、ロケツーリズム推進会議を発足させ、全国組織の「ロケツーリズム協議会」にも加盟した。今月は映像制作者との「マッチング大会」に参加し、市のロケ地情報や「オール福島」の支援態勢を売り込んできた。

 木幡浩市長は「古関にちなんだ新たな仕掛けを考えて『古関裕而のまち・ふくしま』を進め、『ロケをするなら福島市』といわれるようにしたい」と語った。