東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で乳業界は一変した。 県内のメーカーの多くは設備の損傷もひどく、操業できなくなった。幸いにも本社の損傷は小さく、地震の揺れで廃水処理槽の水があふれたり、工場内のタンクがずれ動いたりした程度だった。震災直後は「牛乳を分けてほしい」と、県内各地のスーパーや地元の病院などから注文が殺到した。 取引のないところにも平等に渡すように従業員に指示し、助けに動いた。工場は...
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