何かの拍子に歌詞やメロディーが頭から離れなくなることがある。作詞も手がけていた、ある演出家は、小説なら何ページも費やすところをたった二行で、色も匂いも温度まで描いてみせる―と随想に残している。歌の持っている力が、そうさせるのだろうか ▼高校までの一時期を福島市で過ごした音楽家、大友良英さんの場合は、小学生時分の記憶にあったザ・タイガースの「廃虚の鳩」。東京電力福島第1原発事故が起きて、どうしていい...
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