薄皮饅頭、おいしさ30日間　特殊フィルムで賞味期限大幅延長

　柏屋（郡山市）は、１８５２年の創業以来の看板商品「柏屋薄皮饅頭（まんじゅう）」のパッケージを特殊フィルム包装に改良した。賞味期限が従来の８日間から「３０日間」に延び、旅行土産や国内外への遠隔地発送にも便利なパックになった。

　おいしさを長持ちさせるため、フィルムの素材や脱酸素剤の配合など工夫を重ねた。２０１７年ごろから構想を練り、２１年に５個入り商品でフィルム包装を導入。製造ラインを整えるなどして８個入り（１３９３円）や１６個入り（２７８６円）の販売を始めた。消費者の要望に応え、こしあん、つぶあんが８個ずつ入った詰め合わせ商品も発売した。６月１日からはミニ商品も販売する。賞味期限は未開封の場合で、開封後は２～３日がおいしく食べられるという。

　本名創社長は１９日、福島民友新聞社の取材に「フィルム包装になり、より多くの人に届けられるようになった。食品ロスの削減にもつなげたい」と話した。