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【6月6日付編集日記】卯の花

2025/06/06 07:45

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 俳聖、松尾芭蕉が著した「おくのほそ道」は、東北、北陸を旅した際の紀行文とされるが、「あくまで文学だ」と強調する研究者も多い。芭蕉に同行した弟子、曾良の日記を参照すると、俳聖は事実にこだわらず、物語を盛り込んだことが分かるからだ ▼みちのくの玄関、白河の関の場面でも、芭蕉は天気などは記していない。この地は古くから歌に詠まれた歌枕。芭蕉は、関連する古歌から印象的な言葉を選び、風景描写に織り込み感...

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