飯舘村で「工房マートル」を営むキャンドル作家大槻美友さん(31)は同村の工房を移転リニューアルし、営業を再開した。大槻さんは「リスタートした気持ちで頑張りたい」と村での創作の思いをさらに強くしている。
大槻さんは村産などの花を使ったボタニカルキャンドル制作をなりわいにしている。村内外でのつながりも増え、心機一転。「古くて味のある建物、空間が好き」と理想の建物を見つけ、同村飯樋地区から草野地区への移転を決意した。新工房は空き家の車庫だった建物を改装。壁を白に塗り直すなど「洗練された明るい空間にしたかった」と満足げだ。
4月下旬に稼働した工房。玄関からは村の豊かな自然を眺めることができ、商品棚や椅子は同村の草野小でかつて使われていた備品を使っている。大槻さんは「お客さんに村のなごりも感じてもらえたら」と話す。
村の地域おこし協力隊を経て、キャンドル作家として7年目を迎えた大槻さん。作品の良さを伝えようと定期的にワークショップも開催している。飯舘をモチーフにした新商品も考案中で「自然豊かな村で細く長く続けたい」と今後を見据える。工房は不定休。今月のオープン日は主に木~日曜日。時間は平日は午前11時~午後4時、土、日曜日は午前10時から。