企画展「南郷刺し子~伝統文化をつなぐ」は18日、奥会津博物館南郷館(南会津町)の旧山内家住宅で始まった。伝統的な縫い物の技法「南郷刺し子」の作品が、古民家の風情に映えている。29日まで。南郷刺し子会の主催。
南郷刺し子は、南会津の伊南川流域で盛んだった民俗文化。布を丈夫にするために細かく刺しゅうするのが特徴で、はんてんに仕上げるのに数年かかる。明治時代ごろに一度廃れたが、その後住民有志が復活させ、同会が継承に努めている。旧山内家住宅は県指定重要文化財で、村の名主だった農家の住環境を伝えている。企画展では、南郷刺し子のはんてん25着を展示。文様や制作に込めた思いなどを記した説明文を添えている。はがきやキーホルダーなどの南郷刺し子の小物を販売している。
料金は一般300円、高校生200円、小中学生100円。時間は午前9時半~午後2時半。24日は休み。問い合わせは南郷観光センター(電話0241・64・5811)へ。