全品に本県産の「もも」を使い、もも尽くしのコース料理に仕上げた「もも会席」の試食会が22日、福島市飯坂町・穴原温泉の「匠のこころ 吉川屋」で開かれた。同旅館では、夏限定プラン「フルーツ王国ふくしま」として8月31日まで宿泊予約を受け付けている。
県産モモの魅力を発信する独自プラン。改良を続けながらモモの季節に提供し、今年で3年目。全体で約3個分のモモを使い、モモの風味で他の食材を引き立てる工夫も随所に盛り込んだ。
今回はモモとももをかけ、福島牛や伊達鶏のもも肉も食材に加え、吉川屋名物の「女神の美肌スープ」など従来の冷製中心から温かい料理も加えた。美肌スープにもモモが入り、常磐ものの海の幸や福島の地酒、ウイスキーなども取り入れた。
特典として、地元の「nodatetufoods」のジェラートと交換できる引換券を贈呈する。
試食会では、畠ひで子女将(おかみ)が「福島の魅力ある食文化を世界に発信したい」と述べ、大友博幸総料理長が「福島の食材を前面に出し、伊達の天津紅桃(てんしんべにもも)などモモを扱う地元業者の商品も取り入れた」と料理のポイントを説明した。観光関係者や報道関係者がもも会席を味わった。
プランは基本的に一日2組まで。1人(2人1室利用時)2万7500円から。1泊2食付き。入湯税150円別途。公式ホームページから予約できる。問い合わせは吉川屋(電話024・542・2226)へ。