福島県トラック協会は桜の聖母短大の学生と連携し、ドライバーの熱中症対策を目的に7種類のオリジナルドリンクを開発した。コンビニなどでそろう材料を使って簡単に作ることができ、見た目も味も楽しめるのが特徴で、協会の特設サイトや会報誌でレシピを紹介する。職場の熱中症対策が6月から義務化されたことを踏まえ、運送業の現場で従業員の健康管理に生かす。
24日、福島市の同大でレシピ発表会が開かれた。レシピを考えたのは、生活科学科食物栄養専攻2年の石川愛美さん、貝沼美羽さん、熊田愛莉さん、小峯みのりさん、近藤陽香さん、高橋円花さん、八代陽葵さんの7人。5月のプロジェクト始動から、ドライバーとの意見交換などを重ね約3カ月かけて完成させた。
柑橘系のジュースやレモン果汁、かき氷シロップ、炭酸水、ヨーグルト、食塩などを組み合わせ、適度な塩分とミネラルを補給でき、糖分控えめで飲み続けられるよう配慮し、見た目にもこだわった“映え”レシピを考案し、「ドライバー応援 映えコラボドリンク」として発表した。
県トラック協会の佐藤信成会長は「ドライバーはさまざまな業務があり、一人で動くことも多い。夏の暑さが厳しい本県で熱中症対策は切実な課題」とした上で「身近なもので簡単にできて、味も良く、糖分の取り過ぎも解決できるドリンクだ」と絶賛。試飲した会員の一人は「のどが渇いていなくても水分を取らなければならない時が多々ある。色々なレシピがあるのはうれしい」と話した。