県幼児教育振興財団は4日、福島市の福島民友新聞社で「子育てと幼児教育のマメ知識出前講座」を開き、子育て中の本社社員らが幼児教育の重要性を学んだ。
賛助会員企業、団体を対象にした研修会で、初めて開催した。志賀達生専務理事があいさつ、細谷実常務理事が講師を務めた。
細谷氏は「幼稚園は子どもが出会う初めての学校。人格形成の基礎を培うのが幼児教育だ」と意義を語り「幼児期に善悪や自律の根っこをしっかり育めば、少しそれたとしても元に戻ることができる」と説明した。
その上で「(子どもを)叱ることは必要だが、感情的に怒るのではなく、子どもに分かる言葉で諭すことが大切だ」と述べた。アタッチメント(愛着)や非認知能力を伸ばすことの重要性についても解説した。
受講した社員はランチミーティング形式で、仕事と子育ての両立や子どものけんかへの対処法などについて意見を交わした。
受講企業を募集
県幼児教育振興財団は、出前講座の受講企業を募集している。企業の希望に応じて専門講師が訪問し、子育てや幼児教育について解説。社員の不安や悩みに答える。問い合わせは同財団(電話024・542・9321)へ。