信用調査会社の帝国データバンク郡山支店によると、機械同部品製造加工の榑林(くればやし)製作所(白河市)は6日までに事業を停止し、自己破産申請の準備に入った。負債額は約2億5600万円の見込みだが、今後変動する可能性がある。
榑林製作所は1948年に創業、53年に法人改組された。金属加工のほか、精密機器の部品製造、金属の精密加工、半導体装置関連や医療用内視鏡などの部品の製造加工を手がけた。2019年4月期には売上高約1億3400万円を計上した。しかし、新型コロナウイルス禍などから受注が伸び悩んだ。一時は事業再構築補助金の計上などから黒字決算となったが、債務超過の財務状況下で得意先からの受注減少や収益確保もできない状況となり、資金繰りがひっ迫し、事業の継続を断念した。