• X
  • facebook
  • line

日本酒の販売戦略に学生の知恵  末廣酒造(若松)、武蔵野大生と連携

2025/08/22 08:40

事業案やアイデアを発表する学生たち

 末廣酒造(会津若松市)は、武蔵野大(東京都)の学生と連携し、新たな商品や事業を考えるプロジェクトを展開している。プロジェクトに参加する学生が21日、同酒造嘉永蔵を訪れ、2カ月かけて練り上げた「若者をターゲットにした日本酒の販売戦略」を発表した。

 とうほう地域総合研究所(福島市)が仲介役となり、6月から取り組みが始まった。同大経営学部会計ガバナンス学科の鈴木純一教授のゼミに所属する学生たちは、3班に分かれて事業計画案を練り上げた。

 発表会では、学生約70人を対象としたアンケートを基にした計画案が披露された。「日本酒をもっと飲むようになる理由」を聞いた質問では、「甘いものがあったら」「割れるようになったら」「度数が低いものがあったら」が上位に入ったことから、学生たちは回答を参考にさまざまなアイデアを出した。

 このうち、優勝した班は日本酒のパッケージを変更し、貼っているQRコードをさらに大きくして目立たせるほか、LINE(ライン)に誘導した後にリピーターを獲得するためクーポンを発行したり、インフルエンサーに告知を依頼したりする案を発表した。

 学生が考えた各計画は今後、同酒造内で実現可能かどうか検討される予定。新城大輝社長は「学生の発表には(細かい)分析と柔軟な発想があった。どの班も素晴らしい案。対応できるのか社内で検討したい」と話した。

この記事をSNSで伝える:

  • X
  • facebook
  • line