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県南4病院が連携協定 医療の質確保、人材育成も

2025/08/22 10:20

協定書を取り交わした(左から)和久、大木、会田、佐川各院長

 県南9市町村の地域医療の持続的な発展に向け、白河厚生総合病院(白河市)など4病院は21日、県南医療圏の地域医療について連携協定を結んだ。同病院によると、広域医療圏による協定締結は福島県内初。高齢化で医療需要が増す一方、人口減少に伴い地域医療の確保は難しくなっており、病院同士が協力し合うことで医療の質の確保を目指す。

 ほかに協定を締結したのは、会田病院(矢吹町)、白河病院(白河市)、塙厚生病院(塙町)。救急医療体制の整備と搬送体制の構築を図るとともに、白河厚生総合病院に分娩(ぶんべん)機能を集約化したこと受け、各医療機関が周産期医療で連携することを盛り込んだ。

 患者の紹介と逆紹介の推進、病院同士の人事交流を通した人材育成にも取り組む。4病院が急性期、回復期、慢性期医療、在宅医療支援をそれぞれ担い、切れ目のない医療を提供する。

 締結式は白河市で行われ、白河厚生総合病院の大木進司院長、会田病院の会田征彦院長、白河病院の和久昌幸院長、塙厚生病院の佐川恵一院長が協定書を取り交わした。大木院長は「各病院の強みを生かし合うことで、地域全体の医療の質を高めたい」と述べた。

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