福島銀行は27日、投資専門子会社「ふくぎん地域活性化投資」を設立した。事業承継や事業再生といった県内企業の課題解決を目指し、地域活性化に貢献する。福島銀の子会社は3社目。福島銀によると、投資専門子会社の設立は県内の金融機関で初めて。
資本金は1億円で、福島銀が100%出資する。福島市の本店内に開設し、社長は福島銀の大槻大輔経営企画課長が兼ねる。主に有価証券などの取得や保有、売却のほか、投資対象会社にコンサルティングやマッチングなどを行う。
銀行法などに基づき、銀行による企業への出資比率の上限は原則として5%に制限されているが、子会社の新設により投資先が一定条件を満たせば、制限以上の株式を保有できる。株式購入で充実した事業承継支援や、再生事業に取り組む企業の自己資本比率の向上につなげるという。