猪苗代スキー場などを運営するDMCaizu(ディーエムシーアイヅ、福島県猪苗代町)は31日、同町の世界のガラス館猪苗代店と猪苗代地ビール館の子会社化を発表した。
DMC社が8月29日付でガラス館と地ビール館を運営する親正産業(同町)の過半数の株式を取得した。ガラス館は世界から集めた約2万5000点のガラス製品を展示販売する国内最大級のガラス専門ギャラリー。地ビール館は本場ドイツの設備と製法を導入して本格クラフトビールを提供し、レストランを併設する。
今回の子会社化により、観光客の地域滞在時間を延ばす周遊型プログラムの構築につなげたい考えだ。DMC社の担当者は「地域全体の観光資源を横断的に活用し、来町者に唯一無二の体験を提供できるようにしたい」と話している。
DMC社は、ITや金融事業などを展開するISホールディングス(HD、東京都)のグループ会社として猪苗代スキー場やホテルヴィライナワシロ、会津磐梯カントリークラブなど会津を中心に複数のリゾート施設を運営している。今年3月には高湯温泉(福島市)の老舗旅館「旅館玉子湯」、磐梯熱海温泉(郡山市)の老舗旅館「四季彩一力」の子会社化を発表した。