手話を用いた演劇やダンスで正確さや演出力を競う第12回「全国高校生手話パフォーマンス甲子園」は14日、鳥取県倉吉市で開かれた。本県から出場した聖光学院高手話部は演劇・コント・ポエムなどの部門で審査員特別賞を受賞した。
斎藤美羽部長(3年)は「目標にしてきた優勝を逃して悔しいが、審査員特別賞を受賞できて良かった。来年は今年よりも上の成績を目指し(後輩には)一丸となって取り組んでほしい」と語った。
同校は予選を1位で通過し、2年連続2度目の出場を決めた。大会で演じたのは手話劇「東日本大震災―あの日を忘れない」。浜通りで震災を体験した教員の体験談を基に、災害にどのように備えていくかを劇でまとめた。津波の激しい情景や、避難所での苦しい避難生活を指先や表情、体全体を使った「手話ポエム」で表現した。
大会には58チームによる予選を勝ち上がった同校など12都府県の16チームが出場。演劇・コント・ポエムなどの部門は熊本県立熊本聾学校が3年連続4度目の優勝、ダンス・歌唱部門は神戸野田高が初優勝した。