大型人形に彩られた山車をぶつけ合う勇壮な祭り「針道のあばれ山車」は12日、福島県二本松市針道の中心部で行われた。好天の下、7台の山車が各所で荒々しく激突し、観衆を魅了した。
地元の諏訪神社例大祭で400年以上の伝統を誇る。凶作や疫病の流行を抑えるため、人形を飾り付けた山車を奉納したのが始まりといわれている。
今年は新市合併20周年を記念し「日本昔話」を統一テーマにした。桃太郎や浦島太郎などをかたどった高さ約3メートルのユニークな大型人形が登場した。大型人形は、7若連の手作りで盆明けから制作してきた。
花火を合図に祭りが始まると、若連が山車を前後に走らせ、豪快にぶつけ合った。目の前で繰り広げられる迫力満点の“暴れっぷり”に、沿道に詰めかけた見物客から歓声が上がった。