相馬市出身の画家斎藤輝昭さん(83)=岡山県=の個展は21日、同市中村の広文堂書店2階ギャラリーで始まった。独自の世界観から生み出された油彩抽象画23点が来場者を楽しませている。27日まで。
斎藤さんは相馬高から武蔵野美大を経て、フランスで抽象画家として15年活躍した。パリ国立図書館に作品が収蔵され、アジア国際美術展奨励賞など受賞歴も多い。
古里相馬での個展は9年ぶり。「相反相成(そうはんそうせい)」をテーマに近年描いた油彩画を並べた。青や赤を基調にした大胆な色面構成の抽象的な画風が目を引く。斎藤さんは「ぶつかり合いながら共鳴する色の妙を楽しんでもらえたら」と話している。
時間は午前10時~午後6時。入場無料。問い合わせは広文堂書店(電話0244・35・3138)へ。