福島市は22日、元サッカー女子日本代表監督で日本サッカー殿堂入りを果たした高倉麻子さん(57)=同市出身=に「福島市ふるさと栄誉賞」を贈ると発表した。受賞は5人目で、表彰式の日程は未定。
高倉さんは16歳で女子日本代表デビュー。2度の女子世界選手権(現女子ワールドカップ)や1996年アトランタ五輪に出場。現役引退後は年代別の女子日本代表監督を歴任し、2016~21年に男女を通じてフル代表初の女性監督として「なでしこジャパン」を率いた。
市は「女子サッカーを発展に導いた先駆者として日本サッカー殿堂入りし、市民に明るい希望と活力を与えた」としている。高倉さんは14年に市スポーツ賞も受賞している。
ふるさと栄誉賞は市民に活力と希望を与える顕著な活動をした人をたたえている。これまで元全日本バスケットボール代表選手の萩原美樹子さん、写真家の故秋山庄太郎さん、花見山を開墾した故阿部一郎さん、エアレースパイロットの室屋義秀さんが選ばれている。