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相馬市長選、無投票か 市議・只野敬三氏が立候補取りやめ

2025/11/11 07:50

 任期満了に伴い12月14日告示、同21日投開票で行われる相馬市長選で、市議の只野敬三氏(60)は10日、立候補を取りやめると明らかにした。今期限りで退任する意向を固めた現職の立谷秀清氏(74)=6期=はこれを受け、既に立候補を表明している前副市長の阿部勝弘氏(53)を後継候補として推す考えを示した。阿部氏のほかに立候補の動きはなく、一転して無投票の公算が大きくなった。

 只野氏が同日、立谷氏と会い、不出馬の意向を伝えた。面会は非公開で行われ、阿部氏も同席した。終了後、取材に応じた立谷氏は「保守分裂の争いは相馬にとってマイナスで、避けなければならない」と述べ、後継候補を一本化する意義を強調。阿部氏については「副市長の職をなげうってでも選挙に挑む覚悟を持っている」と評価した。

 立谷氏は当初、只野氏を後継に指名していた。只野氏は「出馬表明が(阿部氏より)遅く、自分が身を引くことが市の未来にとって最善と結論付けた。市議として市政の推進に貢献していきたい」と語った。

 立谷氏は今月25日に開会する12月議会の冒頭、退任を正式表明する見通し。

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