矢祭町で森林法に違反した盛り土が確認された問題で、県は14日、盛り土を造成した秋津洲工業(茨城県つくば市)と千葉県松戸市の男性に対し、盛り土規制法と森林法に基づく監督処分を行った。来年10月までに土砂災害防止に必要な工事に着手し、2027年9月までに完了させるよう命令した。
県によると、両者に処分に対する反論を求めていたが、期限までに十分な回答がなかったため、処分に踏み切った。無許可で盛り土が造成されたことや、勾配が急で土砂災害の恐れがあることから、対応が必要と判断した。
盛り土規制法に基づく行政処分は西郷村の私有地に造成された盛り土に続き、県内2例目。秋津洲工業を巡っては、西郷村の林に無許可で盛り土したとして、同社役員の男が懲役2年8月の判決を受けた。
