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保険金詐欺、被害額は1100万円超...整備会社と代理店が共謀 二本松署

2025/11/15 07:45

 交通事故や車両故障を装いレッカー搬送費用などを損害保険会社からだまし取ったとして4人が逮捕、起訴された事件で、二本松署と県警交通指導課は14日、4人が関与した詐欺被害は50件以上、被害総額は1100万円以上に上ると発表した。同署はうち8件(被害額計約180万円)を同日までに送検、捜査を終結させた。

 県警は「同様の事件の摘発は県内初とみられるが、他県ではこうした手口の詐欺が増えている」と注意を促す。詐欺の罪で起訴されたのは二本松市、元自動車整備会社経営の男(51)、同市、自動車整備会社経営の男(50)、本宮市、元損害保険会社代理店支店長の男(43)、二本松市、損害保険代理店経営の男(44)の4被告。いずれも二本松市で事業を営み、互いに面識があった。

 自動車整備業を営んでいた51歳、50歳の男はそれぞれ、保険代理店の43歳、44歳の男と共謀して「タイヤが破裂した」「縁石に乗り上げた」などとし、損害保険会社にレッカー搬送費用、レンタカー使用料を不正請求し、保険金としてだまし取っていたとみられる。保険契約名義は自動車整備会社2社の顧客や被告本人など。4人は同様の行為を2022年ごろから繰り返していた。

 写真提出が求められ、審査がより厳しい車両の修理名目での費用請求はほとんどしていなかった。

 保険金は自動車整備業を営んでいた2人に支払われ、生活費のほか、ゴルフや飲食の代金に充てていた。保険代理店の2人は見返りとして自動車整備会社の顧客を保険契約の客として紹介してもらったり、飲食の提供を受けたりしていたという。

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