【アーメダバード共同】インド西部アーメダバードのエア・インディア機墜落事故で、英ニュースサイトのインディペンデントは13日、離陸直後に機長が「推力がなく、上昇できない」と管制官に伝えていたと報じた。機体や部品に不具合があった可能性がある。ロイター通信によると、エア・インディアとインド政府はエンジンの推力や翼のフラップ(高揚力装置)などに焦点を当て、墜落原因を調べている。
地元メディアは14日、乗客乗員241人と地上で巻き込まれた人の計274人が死亡したと報じた。現場からブラックボックス一つが回収されており、当局が分析を急ぐ。米国や英国の調査支援チームも到着した。
地元報道によると、旅客機は12日午後1時38分(日本時間同5時8分)にアーメダバード空港を離陸。直後に救難信号を出したが、交信が途絶え、高度約190メートルから降下、空港近くの市街地に墜落した。離陸から墜落まで約30秒だった。
インディペンデントによると、機長は総飛行時間が8200時間を超えるベテランで、数カ月後に退職する予定だった。