【北京共同】中国税関総署が20日公表した貿易データによると、5月のレアアース(希土類)磁石の輸出量は1238トンで、前年同月比74%減少した。中国がレアアースの輸出規制を強化したことを反映した。
米国向けは46トンで93%減。貿易摩擦で特に米国向けは審査が厳しくなったとみられる。日本向けも84%減の25トンにとどまった。
レアアース磁石はレアアースを原料とした磁石で自動車や家電など幅広い用途で使われ、世界各地の生産現場に混乱を引き起こしている。中国は米国との貿易協議や各国からの要請を踏まえ、6月に入ってから審査体制の増強などを通じて輸出許可を迅速化する方針を表明した。