韓国芸能事務所ハイブを家宅捜索　創業者に不正疑い、ＢＴＳ所属

　【ソウル共同】韓国警察は２４日、人気男性グループＢＴＳを擁する大手芸能事務所「ＨＹＢＥ（ハイブ）」の創業者、房時赫氏による資本市場法違反（詐欺的不正取引）の疑いで、ソウルのハイブ本社を家宅捜索した。韓国メディアが報じた。

　房氏は２０１９年、ハイブの前身のビッグヒットエンターテインメントが上場を控える中、同社株を保有する投資家らに「上場計画はない」と虚偽の説明をし、株式を売却させた疑いが持たれている。

　株式の売却先は房氏の側近が関わる私募ファンドが設立した特別目的会社（ＳＰＣ）で、上場後に売却差益として約１９００億ウォン（約２０３億円）を不当に得たとみられている。

　事件を巡っては、韓国金融委員会傘下で不正取引の調査を行う証券先物委員会が今月１６日に刑事告発していた。

　ハイブにはＢＴＳのほか「ＬＥ　ＳＳＥＲＡＦＩＭ（ルセラフィム）」「ＳＥＶＥＮＴＥＥＮ（セブンティーン）」など人気アイドルグループが多く所属している。