先月のロシア・カムチャツカ半島付近の巨大地震で気象庁の津波警報が出た際、JR北海道の踏切5カ所で遮断機が下りたままになり、住民の避難の妨げになっていたことが8日、同社や自治体への取材で分かった。住民は手で遮断機のバーを持ち上げるなどして避難した。警報を受けて列車が踏切付近で緊急停止したことなどが原因で、同社は対策を検討する。
同社によると、北海道森町では函館線の踏切3カ所で遮断機が作動し、30日午前10時前から翌日午前10時過ぎまで下りたままだった。
釧路町の釧網線と伊達市の室蘭線の踏切各1カ所では、住民から「踏切が遮断されている」と連絡があった。